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『中学聖日記』中山咲月、『タロウのバカ』YOSHI…… SNSが役者界の新たな登竜門に?

リアルサウンド

18/11/13(火) 6:00

 SNS時代とも言われる現在、TwitterやInstagramが新たなスターを発掘する場所としての役割を持っている。オーディションやスカウトではなくインフルエンサーと呼ばれる人物がデビューするケースは多く見受けられるようになった。本稿ではそんな新しい流れから登場した3名をピックアップする。

【写真】中山咲月、翔、YOSHIのインスタ

■中山咲月

 有村架純演じる中学校教師と男子学生の“禁断の恋”を描いた『中学聖日記』(TBS系)にて、バーテンダー・青山更紗役を務めているのが中山咲月だ。吉田羊とのキスシーンでも話題になった中山は”ジェンダーレス女子”としてモデルを中心に活動してきた。

 「ジェンダーレス」とは、社会から期待される男性らしさ・女性らしさを超えたスタイルの総称である。その先頭を走る中山は、中性的でクールな存在感が人気を呼び、Instagramのフォローはまもなく60万人に到達する。『中学聖日記』においてもスマートなスーツを身にまとい、ドラマ初出演とは思えない堂々とした演技を披露した。

 中山は11月9日公開の映画『ヌヌ子の聖★戦 ~HARAJUKU STORY~』で男性役に初挑戦する。両作とも中山だからこその役柄であるが、今後の成長にも注目していきたい。そして、“ジェンダーレス女子”のパイオニアとして活躍の場を広げていってほしい。

■翔

 “世界一の美少年”との声も名高い翔は、『花のち晴れ』(TBS系)で平野紫耀の幼少期を演じたことも記憶に新しい。ドイツ人の父親を持つ翔は、母親のInstagramで投稿された写真がきっかけで「とんでもない美少年がいる」と話題になった。そしてテレビで取り上げられたことから芸能事務所10社以上からオファーが殺到し、デビューに至った。(参考:https://realsound.jp/movie/2018/04/post-180224.html)

 ロサンゼルス在住のため日米を往復する生活を送っている翔だが、ドラマ出演後もフォトブック発売、「ニチレイフーズ」の応援キャラクター就任など精力的に活動を続けている。10月27日にカレンダーが発売し、11月18日には渋谷にてお渡し会も開催される予定だ。

 役者としての活動はまだ少ない翔だが、将来を期待させてくれる存在の1人だ。まだまだデビューしたてであるため、今後どういった方向性を示していくのかも含め、目が離せない。

■YOSHI

 2019年公開予定の大森立嗣監督最新作『タロウのバカ』で主演に大抜擢されたYOSHIも注目人物だ。本作の制作決定時のコメント(https://realsound.jp/movie/2018/10/post-257807.html)によると、大森監督が出会ってすぐに「(主人公の)タロウだ」と確信したという。モデル、インスタグラマーであるYOSHIは、カニエ・ウェストのクリエイティブディレクターであるヴァージル・アブローと出会い、彼が手がけるブランド「OFF-WHITE(オフ・ホワイト)」のモデルに抜擢。その後も「HELMUT LANG(ヘルムート・ラング)」「X-GIRL(エックス・ガール)」「NIKE(ナイキ)」と世界的ブランドのモデルを務めてきた。

 演技初挑戦となるYOSHIだが「不安より楽しみの方が大きいです」とコメント。大森監督もYOSHIの第一印象について「私にとって彼は純粋な驚きでした」と15歳の少年に光る何かを感じたことを明かしている。彼が多くの大人を惹きつける魅力は、Instagramやインタビューで表れている強烈な個性にある。

 役者という仕事にその個性がマッチするかは未知数ではあるが、これまで多くの大作を手がけてきた大森監督の手腕も含め、来年の期待作と言えるだろう。YOSHIがどの様な演技を見せてくれるのか、今から楽しみだ。

 彼らの様な人物が台頭してきた現在、“朝ドラ”や“CMキャラクター”といったかつてのブランド力は薄れてきている様に思える。テレビ離れが進む若者の間では、SNSの方がより身近であり、そこでカリスマ性を発揮するインフルエンサーたちは絶大な影響力がある。将来、こうしたSNSが女優・俳優の登竜門になる日も近いのかもしれない。

(馬場翔大)

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