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エセルとアーネスト ふたりの物語

19/9/24(火)

片渕須直監督も、この作品にコメントを寄せているけれど、この映画、『この世界の片隅で』と通底するものがある。英国の絵本作家、レイモンド・ブリッグズが描いた自らの両親、エセルとアーネストの人生は、愛情と信頼で結ばれた夫婦をめぐる物語であり、名もなき人々の20世紀史である。 丁寧に丁寧に積み重ねられていく日常の一コマ一コマに、第二次世界大戦をはさんでの時代の変化が映っている。かけがえのない喜びと悲しみが映っている。そして最後に観客が実感することになるのは、人ひとりの人生の重み。おそらく、この映画を見る人の多くが、自分の両親をめぐるいとおしい記憶を重ね合わせずにはいられないだろう。両親が望む通りの良い子になれなかった心の小さな痛みとともに。

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