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森見登美彦「四畳半タイムマシンブルース」アニメ化!脚本の上田誠「暑苦しく不毛な青春SF奇譚」

ナタリー

「四畳半タイムマシンブルース」(KADOKAWA)書影

上田誠が原案を担当した森見登美彦による小説「四畳半タイムマシンブルース」のアニメ化が決定。上田が脚本を手がけることが発表された。

「四畳半タイムマシンブルース」は、森見の小説「四畳半神話大系」と、上田の戯曲「サマータイムマシン・ブルース」の要素が融合した小説だ。物語の舞台は8月の京都。“私”の悪友・小津がリモコンを水没させてしまい、下鴨幽水荘にある唯一のエアコンが動かなくなる。“私”が、ひそかに思いを寄せる明石さんと対策を協議していると、25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという男子学生・田村が現れ……。

上田が森見原作のアニメ作品の脚本を務めるのは、「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」「ペンギン・ハイウェイ」に続き4度目。アニメ版「四畳半タイムマシンブルース」では、監督を夏目真悟、キャラクター原案を中村佑介、アニメーション制作をサイエンスSARUが手がける。またこのたび、アニメ版「四畳半タイムマシンブルース」のプロモーションビデオが公開されたほか、テレビアニメ「四畳半神話大系」で監督を務めた湯浅政明からの応援イラストコメントが解禁された。

アニメ化に際し、上田は「人類史上もっとも暑苦しく不毛な青春SF奇譚が、中村さんの熱のこもったキャラクターと、湯浅監督の湯のような熱量をひきついだ、これまた名前さえ夏らしい夏目監督によってアニメになります。より三層くらい暑いです」「因果の糸をかいくぐり駆け抜けたはてには、涼やかなクーラーの風と夏の夕暮れが待っておりましょう」とコメントした。夏目、森見、中村からのメッセージと上田の全文コメントは以下の通り。

夏目真悟コメント

「四畳半神話大系」のアニメ放送から10年以上経ちましたが、「四畳半タイムマシンブルース」を読み始めた途端、一気にあの時の感覚が甦りました。

この懐かしさをみなさんと共有できるようアニメ化、頑張ります。合わせて“サマータイムマシン・ブルース”という新しい感覚も楽しんでもらえるよう、更に邁進するつもりです。

森見登美彦コメント

そうなれば嬉しいな、けれどもそんなウマイ話はないだろうな、と思っていたのに、まさか本当にアニメ化が実現するとは……。作者のひとりとして嬉しいかぎりです。四畳半の夏、タイムマシンの夏を楽しみにしております。

上田誠コメント

人類史上もっとも暑苦しく不毛な青春SF奇譚が、中村さんの熱のこもったキャラクターと、湯浅監督の湯のような熱量をひきついだ、これまた名前さえ夏らしい夏目監督によってアニメになります。より三層くらい暑いです。

原作の森見さんと僕のここまでの経緯はたいへん入り組んでおり、「四畳半神話大系」と「サマータイムマシン・ブルース」というふたつの作品が、時空をまたいでくんずほぐれつしたすえこうなりました。物語も負けじと入り組んでいますが、因果の糸をかいくぐり駆け抜けたはてには、涼やかなクーラーの風と夏の夕暮れが待っておりましょう。

中村佑介コメント

アニメ「四畳半神話大系」放送からもう11年。新入生も増え、卒業生の写真も抱え、あの頃と同じメンツはまだ同じ四畳半でドンチャン騒ぎを続けていました。ドアの鍵は開けておりますので、懐かしい顔のあなたもぜひ久しぶりにお立ち寄りください。相変わらずクーラーはありませんが、冷やしたラムネくらいはご用意してありますとも。

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