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感動を凝縮してミュージカル『ビッグ・フィッシュ』を再演

ぴあ

19/10/31(木) 0:00

『ビッグ・フィッシュ』

ティム・バートン監督による同名のヒット映画(2003年)がアンドリュー・リッパ(『アダムス・ファミリー』)の音楽によりミュージカル化され、日本では2017年に白井晃の演出によって初演された『ビッグ・フィッシュ』。日生劇場を感動の涙で満たした作品が、客席数の少ないシアタークリエへと会場を移し、明日11月1日(金)に再演の幕を開ける。出演者を12名に絞り、初演の空間を凝縮した形で再現する“12 chairs version”だ。

主人公は、自らの体験談を大げさに語り、聞く人を魅了するのが得意なエドワード・ブルーム。息子のウィルは、幼い頃こそ父の語る奇想天外な話が大好きだったが、大人になるにつれて作り話にしか思えず素直に聞けなくなっていた。親子の溝が深まっていたある日、母サンドラからエドワードが倒れたとの知らせを受けたウィルは、身重の妻ジョセフィーンとともに両親の家へ。病床でも変わらずかつての冒険談を語るエドワードだったが、ウィルはやがて、そんな父が本当に伝えたいことを知ることになる……。

エドワード役の川平慈英、ウィル役の浦井健治、サンドラ役の霧矢大夢、ジョセフィーン役の夢咲ねねをはじめ、メインキャストは全員が初演のまま。6月に行われた取材会に出席した4人と白井は、あふれる作品愛と再演できる喜び、そして川平がいかに役にぴったりで魅力的かを口をそろえて語った。ファンはもちろん、当事者からも惜しみない愛を注がれる『ビッグ・フィッシュ』と川平エドワード、観ておいて損はないだろう。

11月1日(金)から28日(木)まで東京・シアタークリエ、12月7日(土)・8日(日)に愛知・刈谷市総合文化センター 大ホール、12月12日(木)から15日(日)まで兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演される。

文:町田麻子

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