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BIGBANG SOL、人々を魅了する“GOOD BOY”としての姿 深い愛情を持つグループの精神的支柱に

リアルサウンド

20/3/29(日) 6:00

 GOOD BOY――。

(関連:BIGBANG T.O.P、“カリスマ”と“ビング”の二面性で翻弄 少年のような心との葛藤を昇華した作品の数々

 BIGBANGのSOLは、“GD X TAEYANG”名義でG-DRAGONと共に2014年に「GOOD BOY」を発表しているが、彼こそが知れば知るほど私たちを魅了してやまない“GOOD BOY”と呼べるのではないだろうか。

■妥協のない姿勢と愛情深さで、BIGBANGの心の支柱に

 筋骨隆々な肉体を見れば、ボディコントロールに余念がないことは一目瞭然。そして、メインボーカルとして安定したパフォーマンスに、長年かけた努力の成果がにじみ出る。ライブでは終盤にもかかわらず駆け巡り、安定した歌唱力で会場を盛り上げる。シーズンによってガラリと変えてくるヘアスタイルも、彼のエンターテイナーとしてのプロ意識の高さゆえだろう。そうしたSOLの妥協のない姿勢に加えて、メンバーやファンを魅了してやまないのが、彼の愛情深さだ。

 BIGBANGの飾らぬ姿を映し出したドキュメンタリーフィルム『BIGBANG MADE』でも、SOLの裏表のない愛情が伝わるシーンがいくつも見受けられた。メンバーのことが好きだからこそいたずらしてしまう少年のような行動をとるT.O.Pに、シャワーシーンを盗撮するいたずらをそのまま仕返して仲裁したことも。「因果応報です。罰が当たっただけ」そう言って、フニャリと目尻を下げて笑う姿が印象的だ。T.O.Pは自分が始めたことながら「(データを)早く消せ!」と大騒ぎ。笑顔でお灸をすえることができる存在は、グループのパワーバランスを保つのに欠かせない。

 「SOLはファンや僕たちに対し、唐突な行動をとります」とは、13歳で出会い、練習生時代から苦楽を共にしてきたG-DRAGONの言葉だ。彼の言動にはいつも裏表がない。思ったことをまっすぐに伝える勇気と、それを受け入れてくれる人への感謝を忘れない。変化の激しい世界に身を起きながら、自分自身の立場や相手との関係性によって態度を変えるということもない。長いものに巻かれたり、空気を読むことを求められたり……と、大人になるほど一貫した考えを貫くというのは難しくなるものだ。

 だからだろうか、SOLの交流関係は意外にも狭い。『オッパ!プロダクション』(MBC)に出演した際、「僕は家で過ごすのが大好きで、友達に会ったりする方ではない。小さいときはもちろん友達もたくさんいたけど、芸能界の活動をしていくうちに、自然に離れていった。共感し合うことができなかった」と明かしている。そして「メンバーたちは一番親しい友達だ」とも。近くにいる人への信頼を大切にする、という決して変わらぬ信念。その安定した愛情が、メンバーにとって何より心強く感じられたに違いない。

■BIGBANGとファンをつなぐ自然体のファンサービス
 深い愛情は、もちろんファンに対しても変わらない。『BIGBANG MADE』には、アルバム『MADE SERIES』のプロモーションに向けた撮影をした香港ロケで、集まってしまったファンに「I’m sorry.I love you.」と繰り返し声をかけ、場所を移動してもらえるようにとお願いをするSOLの姿が。

「普段は撮られてもいいけど、新アルバムのコンセプトや衣装などが流出すると困るので。ファンに直接お願いしたんです」

 そう振り返る表情もとてもフラット。だが、そんな真摯な対応にファンもアルバムの発売日まで撮られた写真をが流出させることはなく、「僕の頼みをみんなが聞いてくれた」と嬉しそうに語っていた。

 また、ワールドツアーのマカオ公演では、中国語の歌「月亮代表我的心」をアカペラで披露するなど、地元のファンに寄り添う。さらには、着ぐるみ姿でファンと直接触れ合ったことも。そんなSOLのファンサービスを、D-LITEは「性格上、僕にはできません。SOLは自然体でファンと交流できるんです。ファンはとても喜ぶし、それがグループ全体のいい印象として残るのでありがたいです」とリスペクトしているという。「できる限りのファンサービスをしたいですし、僕たちにとってもいい思い出になる」という言葉が、“相手に愛情をかける=彼自身の喜び“という彼のスタンスをよく現している。

 兵役を終えたSOLは待ってくれていたファンに、「帰ってきたベベ」というお菓子を配ったという。SOLの本名・ヨンベからきたニックネーム「ベベ」とかかっているネーミングのお菓子という遊び心。そして、一度販売が終了していたお菓子の“カムバック”ということで、「帰ってきた」がついているそう。その機転が利いたプレゼントにファンは大喜び。その後、チャリティイベントに参加したファンにも「帰ってきたベベ」と共にたくさんのプレゼントを贈るなど、ニクい演出が続いている。エンターテインメントとは、突き詰めれば見る人をどれだけ幸せな気持ちにさせていくか、という仕事。これほど周囲の人に愛情をかけ、喜ばせたいと願うSOLなら、これからも必ずや“童話のような夢”を見せてくれるに違いない。(佐藤結衣)

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