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剃毛で愛を確かめ合うカップル描く「若さと馬鹿さ」舞台挨拶

ナタリー

19/11/2(土) 13:24

「若さと馬鹿さ」初日舞台挨拶の様子。左上から時計回りに柴田貴哉、平野鈴、西洋亮、中村祐太郎、松竹史桜、工藤奈々子。

「若さと馬鹿さ」の初日舞台挨拶が11月1日に東京・UPLINK吉祥寺で行われ、キャストの柴田貴哉、松竹史桜ら、監督の中村祐太郎が登壇した。

付き合い始めて5年目、狭いアパートで同棲している貴哉と桜の姿を描いた本作。20代後半に差しかかり、広い部屋への引っ越しも考えだした男女のだらしない日常を淡々と見つめていく。「きみの鳥はうたえる」の柴田が貴哉、「なりゆきな魂、」「阿吽」の松竹が桜を演じた。この日はキャストの平野鈴、工藤奈々子、西洋亮も出席。

吉村界人、浅香航大、岸井ゆきのが共演した「太陽を掴め」といった監督作や「全員死刑」「岬の兄妹」への出演でも知られる中村。映画はもともと中村が主催する上映イベント「ラブラブラブシネマ 2019」のために制作された。撮影は3月に行われ、5月に初披露。その際にUPLINKの担当者が映画を気に入ったことで今回の劇場公開につながったという。

配給・宣伝を付けず、1人で公開までのすべての作業を担っている中村は「まったく(感想の)クッションがない。だから皆さんのリアクションが怖いんです」と正直に告白。「ラブラブラブシネマ 2019」で上映されたバージョンとは編集も変わっており、西は「すごく印象変わりましたよね。笑えるところはより笑えるようになってるし、すごく見やすくなった」と評した。

脚本を担当したのは「雲の屑」「太陽を掴め」でも中村と組んだ木村暉。登場人物の名前を俳優の名から取っている通り、ほとんどのキャラクターがあて書きに近い形で作られた。映画では「毛」が重要なモチーフとなっており、「お互いパイパンの同棲してるカップルが部屋で陰毛を見つけたら喧嘩するのでは?」という木村の妄想をもとに物語が膨らんでいったという。このアイデアを「すごく愛に満ちあふれている」と気に入った中村は「だから映画は2人が愛を確かめるようにお互いを剃毛し合うシーンから始めたんです」と映画のファーストシーンを例に語った。

イベントでは、客席から「スタンダードサイズの画面を選択した理由は?」という質問も。撮影も兼任した中村は「このサイズには思い入れが強くていつか撮ってみたかった」と切り出しながら「6畳一間の狭い話で広く世界を展開しない。だからこそ詰まった画で表現したかった」とこだわりを明かした。

「若さと馬鹿さ」は11月14日まで上映。2、3、4、5、8日にトークショーが行われ、片山慎三、二宮健、小川あん、白石和彌、杉田協士が中村と登壇する予定だ。

(c)UNDERDOG FILMS

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