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愛憎劇を描く壮観なバレエ『ラ・バヤデール』が開幕

ぴあ

19/3/2(土) 0:00

古代インドの寺院を舞台に、舞姫ニキヤと恋人の戦士ソロル、彼を慕う王の娘ガムザッティとの三角関係を描くグランド・バレエ、『ラ・バヤデール』。愛憎渦巻く人間ドラマでありながら、クラシック・バレエならではの美しさもしっかり備えた舞台が、本日3月2日(土)に新国立劇場 オペラパレスで開幕する。プティパ版を元に、2000年に牧阿佐美の改訂振付によって新国立劇場バレエ団が新制作し、大きな成功を収めたバージョンだ。

見どころのひとつは、スピード感あふれる演出とスペクタクルな舞台装置。ソロルの夢のなかを描く有名な〈影の王国〉のシーンでは、1段や2段であることも多いスロープが3段も設けられ、白い衣裳のコール・ド・バレエがひとりずつゆっくりと舞い降りていく。そして最後には、寺院が轟音とともに崩壊。廃墟のなか、ニキヤとソロルが共に天に昇っていくシーンの美しさは高く評価されている。

もうひとつの見どころである人間ドラマを担うのは、ニキヤ:小野絢子、米沢唯、柴山紗帆、ソロル:福岡雄大、井澤駿、渡邊峻郁、ガムザッティ:米沢唯、木村優里、渡辺与布という面々。ニキヤを愛していながら王の命令に逆らえずガムザッティとの結婚を承諾するソロル、絶望するニキヤ、恋敵に毒蛇を送るガムザッティ……刃物沙汰にまで発展する三角関係の恋模様を、何名かの初役も含む今回のキャスト陣はどう表現してくれるのだろうか。3月10日(日)まで。

文:町田麻子

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