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礼真琴が念願の剣の達人演じる星組『柳生忍法帖』東京宝塚劇場公演開幕! 千秋楽・愛月ひかるサヨナラ・ショーはライブ配信も

ぴあ

宝塚歌劇星組 宝塚剣豪秘録『柳生忍法帖』/ロマンチック・レビュー『モアー・ダンディズム!』

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宝塚歌劇団星組による、宝塚剣豪秘録『柳生忍法帖』と、ロマンチック・レビュー『モアー・ダンディズム!』の東京公演が、11月20日(土)、東京宝塚劇場で開幕する。

この公演は、礼真琴と舞空瞳のトップコンビを支え、自らも、唯一無二の存在として輝きを放ってきた人気スター、愛月ひかるの退団公演でもあり、注目度は高い。

『柳生忍法帖』は、山田風太郎の同名時代小説の初の舞台化で、脚本・演出は、日本物を多く手がける大野拓史。大野は、礼が星組トップスターになる以前に主演した、『阿弖流為-ATERUI-』や全国ツアー『アルジェの男』の演出を担当しており、礼からの信頼も厚い。

その礼真琴が演じるのは、小説や映画、ドラマなどでもよく描かれる柳生十兵衛。将軍家の剣術指南役、柳生宗矩の嫡男でありながら、修行のために諸国を旅している隻眼の剣豪だ。抜群の運動神経とリズム感を持つ礼が見せる激しい立ち回りは、大きな見どころのひとつだろう。

物語は、会津藩のお家騒動を軸に描かれる。暴君を見限り、一族を連れて出奔した会津藩の家老が、捕えられて殺され、残った女性たちは、縁切寺として知られる鎌倉の東慶寺に逃れるが、藩主の討手が迫る。復讐を誓う彼女たちの指南役を任された十兵衛は、共に会津藩を目指すが、彼らの前には、会津七本槍(瀬央ゆりあ、綺城ひか理、天華えま、極美慎ら)が次々と立ちはだかり、さらに、藩の実権を握る芦名銅伯(愛月)と、その娘で藩主の側室ゆら(舞空瞳)が待ち受けていた……。

礼が、念願の剣の達人を颯爽と余裕たっぷりに演じて頼もしい。退団が惜しまれる愛月の銅伯は、107歳という設定だが、ドクロをあしらった着物、長く垂らした白髪に赤い口紅という妖しい美しさで、観る者を魅了する。

『モアー・ダンディズム!』は、作・演出の岡田敬二が長年手がけてきた“ロマンチック・レビュー”シリーズの21作目で、中でも、宝塚の男役の美学が詰まった“ダンディズム”をテーマにした作品は、1995年の『ダンディズム!』、’06年の『ネオ・ダンディズム!』に続き、第3弾となる。

今作では、礼真琴の抜群の歌唱力とダンス力を生かし、現代的でシャープな要素が加えられた。これまでにないワイルドな礼も観られる。一方、愛月が、まばゆいばかりの純白の軍服姿で登場するシーンは、伝統的なレビューの華やかさ、上品さをたっぷり楽しめて、こちらも印象深い。

12月26日の千秋楽には、本公演終演後、愛月のサヨナラショーが開かれ、その模様も含めて、全国各地の映画館でライブ中継、タカラヅカ・オン・デマンドでライブ配信が行なわれる。ライブ配信は、12月2日の新人公演でも実施される予定だ。

文:原田順子

宝塚歌劇星組 宝塚剣豪秘録『柳生忍法帖』 / ロマンチック・レビュー『モアー・ダンディズム!』東京公演

2021年11月20日(土)~2021年12月26日(日)
会場:東京宝塚劇場

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