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杏子、山崎まさよしら率いる福耳が20周年 コラボも充実した『Augusta Camp 2018』振り返る

リアルサウンド

18/10/22(月) 19:00

 『Augusta Camp 2018 -20th Anniversary- Presented by The PREMIUM MALT’S』が、9月23日に富士急ハイランドコニファーフォレストにて開催された。同イベントはオフィスオーガスタ所属アーティストが総出演するもので、今年で20回目を迎える。今回はスペシャルユニット・福耳の結成20年、COILのデビュー20周年、スキマスイッチのデビュー15周年も重なる記念すべきものに。例年以上にアーティスト同士のコラボ、そして福耳としてのパフォーマンスが充実したステージとなった。

(関連:『Augusta Camp 2018』ライブ写真

 第1部ではまず、COIL「ミュージック」、スキマスイッチ「ガラナ」を福耳として披露し、会場を盛り上げる。さかいゆう「薔薇とローズ」、秦基博「ひまわりの約束」、元ちとせ「カッシーニ」などそれぞれが代表曲を歌唱。さらに杏子が山崎まさよし、あらきゆうこを迎えて「BOY」を歌い上げ、あらきは「Train run」を杏子、山崎、浜端ヨウヘイをバックに披露、松室政哉が今夏オープニングアクトとして帯同したというスキマスイッチとともに「海月」を歌うなど、貴重なコラボレーションを見せていく。後輩の浜端、松室、村上紗由里を引き連れ、楽しげに「根無し草ラプソディー」を歌う山崎の表情も印象的だった。

 長澤知之が新曲「Close to me」を披露し客席を沸かせると、COIL・岡本定義とのコラボコーナーへ。オーガスタ所属のミュージシャンに楽曲提供&プロデュースした作品集『シンガーとソングライター~COIL 20th Anniversary~』から、スキマスイッチとあらきを迎え、急遽“ミゴイルイッチ”と名付けたバンドで「雨天決行」、ティーカップを片手に登場した山崎と「エーゲ海でお茶を」をパフォーマンス。岡本が「今日こんなバンドとできると思わなかった。嬉しいよ。ビートルズみたいなバンド」とセッションを喜んでいる様子だった。浜端、村上、松室と披露した「メロディ~君のために作ったんだから~」では、初めてベースを弾きながらリードボーカルを務めるという挑戦も。

 Newcomer Actには、出立樫太とHaiRiが登場。高校を卒業したばかりという2人だが、堂々とした振る舞いでステージに立ちパフォーマンスを見せた。ギターを片手に透き通った歌声を聴かせる出立、岡本を迎え伸びやかで切実なボーカルを披露するHaiRiの姿からは、オフィスオーガスタの未来の可能性を強く感じる。

 続く第2部では、竹原ピストルが、過去に結成していた野狐禅がデビュー同期であることから、スキマスイッチとともに新曲「デビュー同期の桜~スキマスイッチデビュー15周年に寄せて~」を披露。ようやく同じステージに立てたことへの喜びを熱く歌う姿に、会場も圧倒されていた。だんだんと日が暮れていく中、元が「ワダツミの木」、さかいが「君と僕の挽歌」、秦が「鱗」と代表曲を次々と歌唱。「全力少年」で会場を盛り上げたスキマスイッチは「この景色がすごく好き」「毎年集まってくれてありがとう」(大橋)と述べ、「奏」で美しい歌声を響かせると、その雰囲気を引き継ぐように山崎がさかいとともに「One more time, One more chance」を披露。

 そして第2部後半では「DANCE BABY DANCE」「10 Years After」「夏はこれからだ!」「ブライト」と、メンバーがステージに集結して福耳の楽曲を次々にパフォーマンスしていく。MCでも言及されていたが、福耳の楽曲は所属アーティストが順番に書き下ろす、という流れが出来ている。大橋は「とにかく嬉しかったのを覚えてる」と「惑星タイマー」制作時を振り返り、「Swing Swing Sing」を手がけた秦はデビュー年では後輩にあたるさかいに「LOVE & LIVE LETTER」で先を越されたことを冗談交じりに悔しがっていた。“オーガスタファミリー”が一堂に会する福耳は、やはり特別なバンドなのだろう。「ALL OVER AGAIN」の前のMCでは、杏子が“この歌を歌い継いでいきたい”と語る場面もあったが、これまでの全楽曲をともにパフォーマンスすることで、福耳の全楽曲を若手メンバーにも“継承”しているようにも感じられた。とりわけ、浜端、松室、村上、さかいによる「SUMMER of LOVE」は象徴的だったのではないだろうか。オフィスオーガスタのアーティストが大切に歌い継いできた福耳の楽曲の数々は、20年を経ても色褪せずにいることを感じた。

 本編終了後のアンコールを締めくくるのは、今年も「星のかけらを探しに行こう Again」。大橋はステージで「仲良い事務所だけど、音を出しだすとバチバチなる」「下からの突き上げがすごい」と冗談めかして発言していたが、杏子や山崎ら“先輩”の背中を追う中堅、若手アーティストの勢いを感じさせるイベントとなった。(村上夏菜)

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