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竹内まりや、貴重なライブ映像を公開した『LIVE Turntable Plus』レポート到着 3夜連続アンコール配信も

ぴあ

竹内まりや『LIVE Turntable Plus』より

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竹内まりやのライブ映像『LIVE Turntable Plus』が5月29日に高音質配信プラットフォーム「MUSIC/SLASH」で配信された。

2021年2月、CD購入特典の抽選で当選した2000人のみ視聴することができた竹内まりやの初配信ライブ『LIVE Turntable』。本来ならば昨年、久々のリアルなライブハウス・コンサートとして企画されていたが、新型コロナウイルス感染防止のため残念ながら中止に。その代替企画として昨年11月に無観客のZepp Tokyoで収録され、今年2月に限定配信された。

その配信ライブに2010年から2014年の未公開ライブ映像6曲を加え、一般向けに有料配信されたのが今回の『LIVE Turntable Plus』である。本来ならばまりやさんは今年4月から7年ぶりの全国ツアーを予定していたが、それも新型コロナウイルス感染防止のため中止に。しかし今回の映像配信は、ファンの落胆も忘れさせてくれる素晴らしい仕上がりとなった。

Zepp Tokyoの客席スペース。2019年にリリースされたアルバム『Turntable』のジャケットでおなじみ、巨大なレコードプレーヤーのターンテーブル型のサブステージにひとり、メインステージ上のバンドメンバーたちと対面する形で竹内まりやが立つ。

まばゆい真紅のドレスの足元に目をやると、これもまた『Turntable』のジャケット同様のショートブーツ。そのいでたちが、いかにも今この21世紀の竹内まりやのかっこよさを象徴しているようだ。約40年前、アルバム『ビギニング』のジャケットで無造作にウェスタン・ハットをかぶっていたあの女の子が大人になった姿。そのナチュラルかつキリリとした佇まいの美しさに心が躍る。

サブステージのターンテーブル上でまりやさんが歌ったオープニングナンバーは、『Turntable』にも収録されている「瞳のささやき」。女性ポップ・カントリーシンガー、クリスタル・ゲイルが1977年にリリースしたヒット曲のカバーだ。

続いてまりやさんがメインステージに移動してコンサートは本格的に幕開け。山下達郎が指弾きで繰り出すイントロのギターリフに導かれて、まりやさんのアメリカンロック愛が炸裂する「アンフィシアターの夜」がスタートすると、無観客であることも、そこが会場から遠く離れた自宅であることすら忘れて歓声をあげてしまう。

続いて、まりやさん自らエレキギターを抱えて往年のブリティッシュポップへの思いを託した「マージービートで唄わせて」へ。ポップカントリーからアメリカンロック、そしてブリティッシュポップという、この冒頭3曲の流れだけでまりやさんの柔軟な“幅”と、時を超えてもけっしてブレることのない姿勢を感じ取ることができる。

以降もおなじみの楽曲のパフォーマンスが続々。いつもは遠目にしか見えないバンドメンバーの面々の表情まで楽しめるのは配信ライブのいいところ。お互いふっと目くばせしたり、ソロパートで思わず口元をニンマリ緩めたりしながら極上の演奏を繰り出す彼らの魅力も再確認。特にギターにコーラスに大忙しの山下の姿が堪能できるのがうれしい。画面を通じて、うんと近くで語りかけてくるようなまりやさんの歌声や、それを背後でがっちりサポートするバンドの面々の演奏は、生のライブの熱狂とはまたひと味違う不思議な一体感がある。

中盤、ターンテーブル型のサブステージに戻ってのアコースティックセットも素晴らしい。シルバーのドレスにお色直し後、終盤に向けての盛り上がりもたまらない。山下とのデュエットで聞かせるエヴァリー・ブラザーズ「All I Have To Do Is Dream(夢を見るだけ)」のデュエットから、まりやさんがピアノで弾き語る「すてきなヒットソング」で2月に限定配信されたコンサート本編が終了した。

その後アンコールのように過去の未発表映像6曲が続く。生のコンサートでは絶対に実現できない時空を超えた夢の体験。ライブでしか味わえない「プラスティック・ラブ」の“達郎大フィーチャー・ヴァージョン”などなど、ここにも見どころ満載で大いに盛り上がる。

エヴァーグリーン。永遠に色褪せない魅力。それがいっぱいに詰まった今回の配信ライブ。最後の「どうぞお元気で。みなさん、またお会いしましょう」というMCは2014年の言葉であるが、まるで今この時代に向けて我々に放たれたメッセージのように響くのだった。

文:能地祐子(音楽評論家)

なお『LIVE Turntable Plus』は、6月11日、12日、13日の各回21時よりアンコール配信され、20時40分からは山下との音声コンテンツ「夫婦放談Plus」も聴くことができる。

<配信概要>
竹内まりや『LIVE Turntable Plus』

配信プラットフォーム:MUSIC/SLASH
配信日時:5月29日(土)
20:40~竹内まりやと山下達郎の「夫婦放談Plus」
21:00~本編配信スタート

セットリスト

■『LIVE Turntable』(約71分)
・瞳のささやき
・アンフィシアターの夜
・マージービートで唄わせて
・待っているわ
・元気を出して
・September
・五線紙
・悲惨な戦争
・天使のハンマー
・Oh No, Oh Yes
・Natalie
・静かな伝説 / 幸せのものさし
・Sweetest Music
・All I Have to do is Dream
・素敵なヒットソング

■プラス未公開ライブ映像(約30分)
・家に帰ろう(2012年9月2日 山中湖『SWEET LOVE SHOWER 2012』)
・みんなひとり(2010年12月4日 日本武道館)
・駅(2014年12月20日 日本武道館)
・プラスティック・ラブ(2014年12月20日 日本武道館)
・人生の扉(2010年12月21日 大阪城ホール)
・いのちの歌(2014年12月13日 大阪城ホール)

<アンコール配信情報>
・6月11日(金) 21:00 配信スタート
購入期限:6月6日(日) 23:59まで

・6月12日(土) 21:00 配信スタート
購入期限:6月7日(月) 23:59まで

・6月13日(日) 21:00 配信スタート
購入期限:6月8日(火) 23:59まで

※各日20:40頃からスペシャル音声コンテンツ「夫婦放談Plus」配信

チケット料金:4,500円(税込)
購入URL:
https://eplus.jp/lttpems/
※イープラスでの購入手続きが必要です。

視聴方法:購入前に必ずログインのトライアルを実施し、ご自身の視聴環境で視聴可能かどうかをご確認のうえ、ご購入ください。
視聴テストURL:
https://trial.musicslash.jp/

※本配信URLは、「配信日2日前の14時以降」にイープラス申込み状況照会サイトに掲載いたしますので、公演前に必ずご確認ください。

動作環境や視聴に関しての注意事項など、詳細は「MUSIC/SLASH」オフィシャルサイトでご確認ください。
「MUSIC/SLASH」お問い合わせ先:
https://lp.musicslash.jp/user-contact
営業時間:平日 11:00〜18:00

<リリース情報>
竹内まりや ライブBlu-ray / DVD『souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜 (Special Edition)』

2020年11月18日(水) リリース

竹内まりや『souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜 (Special Edition)』ジャケット

●BD2枚組:税込9,900円
●DVD2枚組:税込8,800円

竹内まりや オフィシャルサイト:
https://www.mariyat.co.jp/

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