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NakamuraEmi「もう胸がいっぱい」Calmera辻本がサプライズ登場したツアー東京公演

ナタリー

18/7/3(火) 16:13

NakamuraEmi「NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5 ~Release Tour 2018~」東京・EX THEATER ROPPONGI公演の様子。(Photo by TAKAO IWASAWA)

NakamuraEmiの全国ツアー「NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5 ~Release Tour 2018~」が7月1日の愛知・名古屋CLUB QUATTRO公演で終幕した。この記事では6月27日に開催された東京・EX THEATER ROPPONGI公演の様子をレポートする。

本ツアーは3月に発売された最新アルバム「NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5」を携え、5月から7月にかけて全国22カ所で行われたもの。前半はカワムラヒロシ(G)との2人編成、後半はカワムラ、鹿島達也(B)、Tomo Kanno(Dr)、大塚雄士(Per)とのバンド編成でライブが行われてきた。

大きく手を振りながらステージに登場したNakamuraは中央で深々と一礼し、「Don't」でライブをスタート。左右にステップを踏み、楽しげに歌う彼女の姿にオーディエンスから自然とクラップが沸き起こる。アニメ「メガロボクス」のエンディングテーマとして書き下ろされた「かかってこいよ」ではステージ前方に身を乗り出した彼女が客席にマイクを突き出して「Wah Wah」のコールアンドレスポンスを煽り、場内の一体感を高めていった。

「東京に戻ってきたよー! みんなー、のってるかーい!?」と叫んだNakamuraは後方までたくさんの人で埋まったフロアを見て「胸がいっぱいで、もう泣きそうだ……!」と感激の気持ちをあらわに。そしてメンバー紹介では「もしミュージシャンじゃなかったらなりたかった職業を答えていってください」とムチャぶりをし、自身が「幼稚園の先生」、大塚が「映像制作」、鹿島が「船宿のおやじ」、Tomoが「料理人」、カワムラが「先生」とそれぞれ答えると、会場は和やかな笑い声に包まれた。

人の死と別れについてつづった楽曲「星なんて言わず」の歌唱前には、「残されたほうにはどうしようもなく苦しくて残酷な毎日が待っているんですけど、それはその人がとても幸せなものを残してくれたからだと思います。残してもらった幸せを忘れないように、前を向けるように書いた、今回のアルバムの中でとても大切にしている曲です」と時折り声を詰まらせながら曲紹介をしたNakamura。彼女は歌詞に繰り返し登場する「さよなら」というフレーズを力強い歌声で客席に届けた。

さらにNakamuraは無名時代からお世話になったというライブハウスのスタッフや、メジャーデビューに携わったレーベルチームなどに感謝の気持ちを述べ、「メジャーデビュー」を歌う。彼女の強い決意が込められたリリックに鼓舞された聴衆は演奏後に大きな拍手を送った。続く「教室」はNakamuraがそれぞれのフィールドで奮闘する人たちを励ますために書いたという熱いメッセージソング。サビの「ラララ」では会場全体で大合唱が巻き起こった。

また東京公演だけの特別ゲストとして辻本美博(Sax / Calmera)が登場。彼は客席を見渡し、「NakamuraEmiさんを好きな人がこんなにいるなんて、めちゃくちゃうれしいです。この全員でファンミーティングしたい!」と興奮気味に語り、笑いを誘う。そしてNakamuraが「みんなが職場や学校で少しでも笑顔でいられますようにと気持ちを込めた曲」と紹介した明るくアッパーなナンバー「モチベーション」をセッション。間奏では辻本のサックスとカワムラのギターによるソロ対決も繰り広げられ、オーディエンスを沸かせた。ラストは彼女の代表曲「YAMABIKO」。Nakamuraが歌い出しを失敗してしまうアクシデントを辻本がサックスでカバーするひと幕もあり、大盛り上がりの中本編が締めくくられた。

アンコールではゲストの辻本を含めた6人で「女子達」をパフォーマンス。各メンバーが遊び心あふれるソロを披露する華やかなステージでライブの幕を閉じた。

NakamuraEmi「NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5 ~Release Tour 2018~」2018年6月27日 EX THEATER ROPPONGI公演 セットリスト

01. Don't
02. 大人の言うことを聞け
03. かかってこいよ
04. N
05. スケボーマン
06. 使命
07. 波を待つのさ
08. 星なんて言わず
09. 新聞
10. メジャーデビュー
11. 教室
12. モチベーション
13. YAMABIKO
<アンコール>
14. 女子達

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