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トロント映画祭:リズ・アーメッド最新主演作『Encounter』

ぴあ

『Encounter』 01 Courtesy of TIFF

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『サウンド・オブ・メタル〜聞こえるということ〜』で初のオスカーノミネーションを果たしたリズ・アーメッドが、最新作『Encounter』でもパワフルな演技を見せる。最初は『Invasion of Body Snatchers』のようなSFホラーかと思わせるが、意外な展開を見せていき、さまざまな社会的問題にも触れていくオリジナリティあふれる秀作だ。

アーメッドが演じるマリックは、外の世界からやってきた小さな虫が人々の体内に潜入し、世界を危機に陥れ始めていることに気づく。周囲を見回してみても、自分で気づいていないだけで、明らかにその影響を受けている人があちこちにいる。自分の幼い息子たちだけは犠牲にしたくないと、マリックは、ある夜、元妻のところにいる息子たちをこっそり迎えに行き、逃亡した。子供たちを連れ去ったことで、マリックは追われる身に。そこへオクタヴィア・スペンサーが演じるキャラクターが登場し、物語は新たな側面を予感させるのだが、本当に何が起こっているのかは、クライマックスまで謎に包まれている。

ふたりの息子を演じる子役たちも、非常に優秀。アーメッドとこの子役たちの相性の良さが、映画の信憑性を高める。監督は『Beast』(2017)のマイケル・ピアース。アメリカでは12月10日にAmazonプライム・ビデオで配信される予定。

文=猿渡由紀

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