「ヨコハマトリエンナーレ2020」7月17日より開催! 参加アーティストや展示の詳細が明らかに
20/6/23(火) 12:00
ヨコハマトリエンナーレ2020 イメージビジュアル
2001年にスタートし、3年に1度開催されている現代美術の国際展「ヨコハマトリエンナーレ」。今年は7⽉17⽇(⾦)から10⽉11⽇(⽇)まで、「AFTERGLOW-光の破片をつかまえる」をタイトルに、横浜美術館およびプロット48で開催される。6月22日に行われたオンラインでの記者会見では、参加アーティストや展示作品などの詳細が発表された。
20年目となる今回、初めての海外からのアーティスティック・ディレクターとして、インド出身の「ラクス・メディア・コレクティヴ」を迎えた。彼らは「動き回ることで発想が出てくる」という考え方を基に、5つのキーワード「独学、発光、友情、ケア、毒」を挙げている。「作品を見て、それを分かろうとするのではなく、何かを思い出したり、不思議とか分からないということを感じてほしい」と話す。
30以上の国や地域から参加するアーティストは、60組を超える。半分以上が1980年代、90年代生まれといった若手であり、日本で初めて展示をするアーティストも30組以上。アメリカ・シカゴを拠点に活動するニック・ケイヴは、アメリカの庭でよく見られるガーデンスピナーと呼ばれるキラキラした装飾品を、横浜美術館のエントランスに展開する。とてもきれいに感じるが、中にはこわいモチーフのものもあり、ただきれいなインスタレーションでは済まされない。
スウェーデンのインゲラ・イルマンは、欧米に生える「ホグウィード」という植物を巨大化した立体作品を展示する。美しい植物でも、実は光が当たると毒を持ち、人が触るとかぶれたり指を切ったりする。しかし時にはその毒を美しく感じたりもする。この大きな作品の周囲を自由に見て回ることで、植物と共生する大切さを思い出すだろう。ただ作品を見るというのではなく、アーティストも観客も考え方を固めないで作品を楽しむというのが、今回のヨコハマトリエンナーレの味わい方かもしれない。
コロナ禍での開催にあたり、各自でマスクの着用は必須。それぞれの会場では、1時間あたり140人程度の入場制限が行われる。チケットは日時指定の事前予約制で、毎月1日午前10時に翌月分のチケットが販売される。こうした時期だからこそ、リアルに作品と向き合い、生身の身体でアートを楽しむ喜びを体感してほしい。
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