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山下智久は“好き”にまっすぐ突き進むーー主演ドラマ『インハンド』役柄との共通点から見えること

リアルサウンド

19/4/5(金) 6:00

 山下智久が主演する金曜ドラマ『インハンド』(TBS系)が、いよいよ4月12日よりスタートする。山下が演じるのは、右手がロボットハンドの天才寄生虫学者・紐倉哲。自分が興味を持ったものに対しては少年のように嬉々として取り組む一方で、世間に対して媚ることはなく、少々“変わり者”扱いされてしまうという役どころ。そんな紐倉が、持ち前の知識と探究心で難事件を解決していくヒューマンサイエンスミステリーだ。

(関連:山下智久の“UNLEASHED”な挑戦 NEWS、香取慎吾への思い語った『MYOJO』から感じたこと

 「確かに自分が好きなことに対しての好奇心の強さという点では、紐倉と僕は似ているかもしれませんね」と山下自身がインタビュー(引用:『月刊テレビナビ』2019年5月号)で答えているように、紐倉と山下はアイドルと学者という職業は違えど、そのキャラクターは近いものがあるようだ。

 山下は、独学で英語の勉強を始めたかと思えば、ネイティブスピーカーの友人を作り、プライベートでロサンゼルスのアクターズスクールに通い、気づけばアンジェリーナ・ジョリーに英語でインタビューをするレベルまで上達。

 また、映画『あしたのジョー』で矢吹丈を演じることになれば、本物のボクシングトレーナーに師事を仰ぎ、10キロ以上の減量、体脂肪率も10パーセント近く落とす肉体改造を成功させた。興味を持ったら一直線なスタイルで周囲を驚かせてきた人だ。

 また、ソーシャルメディアへの進出に慎重だったジャニーズ事務所において、山下はいち早く“Weibo(微博)”に個人アカウントを開設。人気海外アーティストとの写真をアップするなど、注目を集めた。また、Hey! Say! JUMPの山田涼介をはじめ、可愛がっている後輩には「トモ」呼びにして、敬語なしで会話するほど距離を縮めるなど、事務所の先輩後輩関係に縛られない関係性作りも、山下らしい価値観だ。

 山下が、4月4日にゲスト出演した『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)では、今いちばん会いたい人として、YouTuberのフィッシャーズを挙げ、またもや大きな話題に。「できたらいいな」ではなく「やりたいならやる」という信念の持ち主である山下のこと、“まさかこのままYouTuberにも挑戦?”なんて視聴者が期待してしまうのも無理はない。

 英語も、肉体改造も、Webという新境地も、交友関係も……こうして振り返ると、山下智久という人は、なんでも器用にこなしていく人間に見える。だが、彼自身は「不器用なんですよ。勘がよくてパッとできるタイプじゃないので、積み重ねるしかないんです」と自己分析しているのが面白い(参照:山下智久がハリウッド女優に英語でインタビューできるほど上達したワケ)。

 趣味のギターもサーフィンも、最初は下手だったが、あるときふとできるようになる瞬間がくる。「楽しいのはその先」と知っている山下は、その瞬間がくるまで決して諦めない、それが多くのことを成し遂げてきた秘訣だと語る。

 飄々と自由に振る舞う天才型に見えて、実は誰よりもストイックな努力型。とはいえ、山下を見ていると、もれなく努力とセットでついてくる悲壮感や泥臭さが感じられないから不思議だ。きっと、そこには「好き」というまっすぐな想いがあるからなのだろう。

 「僕らの仕事って、姿勢すらメッセージになることがあるんです。それなら、やっぱり自分が自分の人生を全力で楽しむというのが1番の近道だし、1番の濁りのない“表現”なのかなって」(引用:『月刊テレビナビ』より)。自分の「好き」にまっすぐ突き進む山下を見ていると、私たち自身も、改めて人生における大切なものに気づかされるような感覚になる。

 5日は『A-Studio』、6日は『王様のブランチ』『オールスター感謝祭』、12日は『ぴったんこカン・カンスペシャル』(いずれもTBS系)と、新ドラマ初回に向けて怒涛のメディア露出が続く山下。きっと彼が今、夢中になっている新しい「好き」も見えてくることだろう。そんな彼の姿勢に触れて、私たちもたくさんの「好き」を見つける、楽しい春にしようではないか。(文=佐藤結衣)

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