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映画『この世界に残されて』に松本穂香、こうの史代、今日マチ子らコメント

CINRA.NET

20/12/16(水) 18:00

©Inforg-M&M Film 2019

映画『この世界に残されて』に寄せられた著名人コメントが到着した。

『第92回アカデミー賞』国際長編映画賞ショートリストに選出された同作の舞台は、ナチスドイツによって約56万人のユダヤ人が殺害されたと言われるハンガリー。ホロコーストで家族を失った16歳のクララは、ユダヤ人収容所から生還した42歳の医師アルドと心を通わせるようになるが、ソビエト連邦の弾圧により不穏な空気に包まれると世間からスキャンダラスな誤解を抱かれるようになるというあらすじだ。アルドことアラダール・ケルネル役をカーロイ・ハイデュク、クララ役をアビゲール・セーケが演じる。監督はバルナバーシュ・トート。12月18日から公開される。

コメントを寄せたのは、松本穂香、こうの史代、佐藤亜紀、深緑野分、鎌田實、今日マチ子。
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松本穂香のコメント

私たちはどこまでも独りなのかもしれないけれど、傍にいる大切な人だけを信じることが出来たら、それだけで生きていける。
時に絶望すら感じさせるこの世の中で、溢れる希望を感じさせてくれる映画でした。

こうの史代のコメント

「ここにいない大切な人たち」は、そういえばわたしにもいる。
わたしの出逢うみんなにもいる。心に秘められているようで、みんなふんわり彼らに包まれている。と気付きました。

佐藤亜紀のコメント

破壊され尽くした過去と不穏な現在に脅かされながら、それぞれ家族を失った男と少女は身を寄せ合い、穏やかで美しい小さな世界に生きる。
ノスタルジックに描き直された冷戦下のハンガリーを彩る淡い光線が美しい。

深緑野分のコメント

アウシュヴィッツで最も多く殺されたユダヤ人はハンガリー人だった。
生き延びた孤独を埋め合う痛みは、きっと互いにしかわからない。
触れれば壊れそうな静謐さが漂う名画。

鎌田實のコメント

別れ、絶望、悲しみの中を生きる魂が、あったかな背中を探す。
「思い出」と「切ないぬくもり」で、新しい人生が始まる。
16歳と42歳の愛が美しい。
傑作!

今日マチ子のコメント

「奪われた」人々がどのように生きていくのか。
希望さえも抱くことができない世界で、必要なのは時間、そして互いに寄り添うこと。
彼らは傷が癒える時間を待ちながら、静かに力強く私たちを見つめてくる。

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