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MOTHER マザー

20/6/30(火)

長澤まさみが、自身の息子を犯罪に導くトンデモ母親を演じた。長澤が母親役というのも衝撃だが、闇に堕ちた姿がさらに衝撃だ。 仕掛けたのは、インディペンデントながら、今年の日本アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、主演女優賞の主要3部門を獲得した『新聞記者』(藤井道人監督)のプロデューサー、河村光庸氏。2014年に埼玉で起こった事件がベースになっている。監督は『さよなら渓谷』『日日是好日』の大森立嗣氏。 シングルマザーの秋子(長澤)は電気も止められるような生活苦の中、小さな息子、周平を育てている。そんな中、ホストの遼(阿部サダヲ)と出会って、妊娠。しかし、それを知った遼は逃げるように消えてしまう。その5年後、17歳になった周平(奥平大兼)は幼い妹、冬華の面倒をみるため、学校にも行くことができない。やがて、さらに孤立を深める秋子は金のために、ある計画を持ちかける……。「周平しかいなんだからね」。 母親役の長澤も、ホスト役の阿部も初めはミスキャストとさえ感じるが、劇が進むにつれ、それが間違いだと分かる。ラストショットで見せる長澤の顔は恐ろしい。後味はこの上なく悪いので、覚悟の上で。しかし、観てしまったら、誰かと話したくなる。

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