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「初恋」窪田正孝、約10年ぶりタッグの三池崇史は「鋭利なものが丸くなった」

ナタリー

20/2/25(火) 22:43

「初恋」会見にて、左から窪田正孝、三池崇史。

「初恋」の会見が本日2月25日に東京・日本外国特派員協会で行われ、主演の窪田正孝と監督の三池崇史が出席した。

余命わずかなプロボクサー・葛城レオと何者かに追われる少女モニカの逃避行を描いた本作。カンヌ国際映画祭など数々の国際映画祭に出品され、日本に先立って全米公開も行われた。

ドラマ「ケータイ捜査官7」で出会ってから10年以上の時を経て、再びタッグを組んだ2人。窪田は「サングラス(のデザイン)も柔らかくなり、昔のキリッとした鋭利なものが丸くなっていて、僕も緊張が解けたのかしゃべりやすくなりました。それが10年の変化ですかね」と三池への印象を口にする。「でも現場に入ると、監督と役者でしかなくて。そうそうたる役者の方々が『三池監督と組みたい』と思う、その魅力が監督の現場にはあります」と続け、「まだ右も左もわからない頃に、あんなにワクワクする環境を与えられたからこそ、違う現場では三池さんの“遠さ”を感じたりもしました」と敬意を示した。

窪田はボクサーを演じるにあたり、撮影の1カ月ほど前から毎日のようにジムに通い、ひたすら打ち込みや縄跳びのトレーニングを行ったという。劇中には銃や刀を手に戦う者たちが登場するが、レオの“武器”は素手。窪田は「便利な世の中なので、武器を持ったほうが楽ですよね。だから一番準備したのは僕だというのは間違いないです(笑)」と述べ、撮影で武器を駆使した共演者たちへ「うらやましかったです」と本音をこぼした。

三池は「『初恋』というタイトルや『さらば、バイオレンス』というコピーを押し出すと、勘違いしたお客さんが観に来てくれるんじゃないかなって(笑)」とジョークを飛ばす場面も。ジャンル問わず作品を発表し続けてきた彼は、2016年よりキッズ向け特撮「ガールズ×戦士」シリーズの総監督を務めている。現在放送中の「ひみつ×戦士 ファントミラージュ!」については「暴力ではなく、人を愛する力で強く生きていこうというテーマ。そういう一面も確かに自分の中にあって、決して嘘をついてるわけじゃない」と説明する。

一方で「『初恋』に出てくるアウトローたちの、バカげているけど一瞬光るものがある生き方に憧れるのも事実」とも語る三池。「映画監督はこだわりのジャンルの中で、普遍的なテーマと格闘していくことも多い。でも、どの登場人物にもさして変わらない苦悩や幸せがある。ジャンルを超えても、どんな人間も同じだと改めて感じます」と自身の考えを述べた。

「初恋」は2月28日に全国で公開。

(c)2020「初恋」製作委員会

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