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いま、最高の一本に出会える

King Gnu、ヒゲダン、米津玄師……ポルノグラフィティが与える影響 井口理の『ANN』を聞いて

リアルサウンド

19/6/19(水) 7:00

 2019年6月14日にオンエアされた『King Gnu井口理のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)にて「King Gnu 井口理presents 勝手に!ポルノグラフィティ20th Anniversary Radio」企画が開催。King Gnuとポルノグラフィティ、両ファンにとって走馬灯確定、伝説の放送となった。

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 放送が始まるやいなや「ミュージック・アワー」を熱唱する井口。好きなミュージシャンが好きなミュージシャンの曲を歌う、耳が宝くじに当選したような気分になる。この日の井口の服装ももちろんポルノグラフィティを意識したもの。2006年に開催されたライブ『横浜ロマンスポルノ’06 ~キャッチ ザ ハネウマ~』で岡野昭仁(Vo)が着ていた衣装に寄せ、ジーンズにチェック柄のノースリーブシャツ、白のインナーにネックレスという変態的な再現度。さらには「多分これ4ミリぐらいだろうなと思って」と当時の脇毛の長さまで切り揃えるという徹底ぶりだ。

 続いて井口が歌唱したのが21stシングル曲「Winding Road」。恋の終わりを歌ったバラードで井口の甘い声との相性は言うまでもなく抜群、一生消えない鳥肌が立つ。個人的なコアポイントは「Winding Road」のサビの〈すべてが嘘だともう一度微笑んで〉という部分。「ん」の前に「ぅ」を入れる岡野特有の発声を倣った歌い方に「中学の頃からずっと歌ってきた」と豪語する井口のポルノグラフィティに対する“本気”を感じた。

 また、リスナーのリクエストで歌う曲を決める「ミュージック・リクエストアワー」ではRADWIMPSの「有心論」を熱唱。メロディが上下するかなり複雑な曲なのだが、まったくブレない音程で歌いこなし、井口のボーカリストとしての凄さに改めて圧倒される。

 そして番組中盤、岡野本人から直接メールが届くというサプライズが。「なにこれェ!? イェー!! 俺の青春が来た!! 向こうからやってきたァ!!」とその日一番の興奮、聴いているこちらまで嬉しくなるような喜びっぷり。そんななか、岡野からリクエストされたのは5thシングル曲「サボテン」。本人も聴いている(?)中、アウトロまで再現する完璧な歌い方にもはや笑うしかない。

 さらに終盤ではポルノグラフィティと同じくラジオで幾度となく取り上げられている井口の“もうひとつの青春”、フリーアナウンサー・宇垣美里への愛も爆発し、色々な意味で最高の“ポルノ回”だった。

 ただひとつ、岡野のメールにあった「自分たちには、若いミュージシャンのフォロワーがいないのではないかと勝手に思い込んでました」という一文には全力で異を唱えたい。この圧倒的な謙虚さこそが岡野がファンに愛される理由のひとつだが、ポルノグラフィティに影響されたアーティストは井口理だけではない。

 これはほんの一例だが、Official髭男dismのボーカル・藤原聡は自身のラジオで「人生で初めて買ったバンドスコアが『ミュージック・アワー』でした」との発言をしているし、ギターの小笹大輔もInstagramのストーリーで「Zombies are standing out」のジャケット写真と共に「その道の人が震え上がるほど完璧にギターカッコイイ大好き」との投稿をしている。さらに、米津玄師も自身のTwitterで「ポルノは小学生の頃から好きで、個人的にはメリッサが思い入れも深く今なお大切な曲。彼らには自分が思っているよりも大きな影響を受けていると思う」というツイートをしている。

 King Gnu、Official髭男dism、米津玄師……どのミュージシャンにも共通しているのは、みな強烈な音楽的な個性を持ちながらメジャーシーンのド真ん中で戦っていく、強い意思を持っているという点。そう、20年前に同じくシーンのド真ん中で戦うことを決め、今なお第一線で活躍しているポルノグラフィティの音楽が若手ミュージシャン達の血潮となっているのだ。いつか、ポルノグラフィティを愛するミュージシャン達が集まり各々が思い入れのある曲を演奏する『ポルノグラフィティフェス』を観てみたい。(かんそう)

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