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Rhizomatiks Architectureらが共同企画する『ART MEETS TOKYO』スタート

CINRA.NET

20/9/13(日) 19:00

アートプロジェクト『ART MEETS TOKYO』が始動する。

The Chain Museum、Rhizomatiks Architecture、デビッドワッツが共同企画する『ART MEETS TOKYO』は、9月19日から『第23回文化庁メディア芸術祭受賞作品展』が開催されることにあわせて始動するアートプロジェクト。現役の学生や若手作家を対象に、美術館やギャラリーといった空間とは異なる日常的な空間で作品発表を行ない、「社会や人との接点」「新しい発見と価値」を創出していくという。

9月14日から開催される第1回目の展示会場は、8月に東京・渋谷に開業したホテル「sequence MIYASHITA PARK」の5Fにあるレストラン&バー「Dōngxī Restaurant & Sakaba」。表現方法の異なる5組の作家がソーシャルディスタンスによって生まれた空間を活用しながら作品を店内に展示する。出展作家は東弘一郎、志田菜穂美、武田萌花、ホシバナ、松橋百葉。アートコミュニティプラットフォーム「ArtSticker」で作品の制作風景やコンセプトなどを閲覧することもできる。

ステートメント

わたしたちの生活はコロナ禍によって一変し、「距離をとる行為」を強いられる生活となりました。
互いの距離ができたことで、新しい刺激や感性、そしてつながる機会さえも減ったのではないでしょうか。

“個性と個性がそれぞれのスタイルをお互いに受け入れ、やさしくつながることで文化が生まれる”、そんな想いの中で、今回は衣食住という私たちにとってか欠かせない要素の「食」空間において、アートを媒体としてつながりを提供する試みです。

舞台に選んだのは、渋谷のsequence MIYASHITA PARK5Fにあるレストラン&バー「Dōngxī Restaurant & Sakaba(ドンシー レストラン & サカバ)」。既存のホテルのあり方にとらわれず、ホテル全体がアートと世界、アートと人を「やさしくつなぐ」特別な場所として誕生しました。ここは学生・若手の表現の発表の場や支援の場としての役割も担う、様々な人が行き交う交差点です。

作品を通して新しい気づきに出会い、この場所ならではの考えが浮かび上が上がらせ、作品の問いに対してのあなたなりの答えを探してみてください。

齋藤精一(Rhizomatiks Architecture)のコメント

いつもアーティストは様々なアンテナを張っている。
それはモノを創るアーティスト、コトを創るアーティスト、オモイを創るアーティストなど様々なスタイルでアート思考は存在する。Covid-19が起きたときにもアーテイストの反応はすごく早かった。
様々なことを思考し、発信し、様々なメディアを通してアクションが始まった。ときに人生に出会わなくても成り立つものと言われがちなアートが、実は人の心に近い場所にいつもいたということ、社会に必要なものであることが311のときに気付かされ意識が薄くなってしまった感覚を再度呼び起こされた。
人と人が近く共存できない時代になってしまった今、その余白を埋めるためにアートを使うのは、社会とアーティストの関係を更に色濃いものにしてくれると思うし、これをきっかけに様々なシーンで実装し続けられることを切に願う。このアイディアを授業の中で思いついた京都精華大学デザイン学科の3年の僕の授業を受けた学生の皆さん、志萱先生にも大きな敬意を表したい。

竹川潤一(david watts、MUTEK.JP)のコメント

距離というものをフィジカルに認識する時代に突入して、COVID-19以前の、人が持つ想像力やイマジネーション的な野生の感性の発揮どころが極端に減ってしまったような気がしていた夏の始まり。
誰かの気配を無意識に感じながら生活をしていたスペースに、人と人の距離の間に自然な形でアートが存在する街が生まれたらいいですね、と、齋藤さんとの会話から実現にむけて動き出しました。京都で着想したこの企画を、若い創造力を育む社会のありかたにまで目線を広げてくれたすばらしい機会を、今回の「第23回文化庁メディア芸術祭」は我々に与えてくれました。参加してくれたすばらしい着想の5作品を鑑賞していただき、感性の高まった時の会話を盛り上げるためにも是非ドンシーの美味しいご飯やお酒も召し上がっていただけたら嬉しいです。ART MEETS TOKYOがこの秋の思い出のひとつになることを願ってます。

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