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BALLISTIK BOYZが語る、『ANTI-HERO’S』で打ち出せた“変幻自在”なグループの色 メンバーの関係性に変化も

リアルサウンド

20/2/20(木) 7:00

BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEが、2月12日に2ndシングル『ANTI-HERO’S』をリリースした。同作はグループ初のツアー『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2020 “BBZ”』のキックオフとなるシングルで、本格始動し始めたBALLISTIK BOYZらしさを早くも打ち出した作品に仕上がっている。インタビューでは楽曲のことに加えて、2019年のカウントダウンライブや「BATTLE OF TOKYO」を経てEXILE TRIBEの一員としての実感や、「LDH PERFECT YEAR 2020」への意気込みなどについても語ってもらった。(編集部)

■「憧れていた人たちと同じステージに立つのはすごく不思議な感じでした」

――アルバム『BALLISTIK BOYZ』でメジャーデビューし、今回の『ANTI-HERO’S』は昨秋の『44RAIDERS』に続く2枚目のシングルになります。初のツアー『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2020 “BBZ”』を控えてのリリースですね。

海沼流星(以下、海沼):ツアーができるのは自分たちにとって一番大きい出来事なので、そのスタートをこのシングルで切れると思うと、自分の中ですごく気合が入りました。

松井利樹(以下、松井):2020年一発目の作品になるので、あらためて一人ひとりが持っているものを全力で詰め込んだシングルになっていると思います。一つひとつのこだわりが自分たちのスタイルにつながってくると思うので、レコーディングでもそこを意識していました。

――そこでいう「こだわり」とは具体的にはどういうことですか?

松井:「ANTI-HERO’S」という曲には「何があっても自分を信じる」という意味が込められています。「はみ出しものでも、自分を信じてがんばっていけばその先に光が見えてくる」というか。だから自分がかっこいいと思ったものを信じて、それを貫いてレコーディングに取り組みました。

奥田力也(以下、奥田):今年は「LDH PERFECT YEAR 2020」なので、自分たちの単独ツアーはもちろんですし、いろんなステージに立たせていただく機会が増えると思います。だから去年よりもBALLISTIK BOYZという存在を広げていけるように、1曲1曲に気持ちを込めました。また新しい僕たちを見ていただけるんじゃないかなと思います。「ANTI-HERO’S」も、7人で「ライブでこういうことができたらいいね」とアイデアを話し合って楽しみにしているので、そのキックオフとしてシングルも聴いていただきたいなと思います。

深堀未来(以下、深堀):『ANTI-HERO’S』は4曲それぞれに自分たちらしさが詰まっているんですけど、リード曲は特に曲名も内容も自分たちのスタイルを貫き通すことを表現していて、まさに自分たち自身がこれまでそうやってきました。そういう意味でもすごく気合の入った1枚になったのかなと思います。

――4曲目の「Strangers」はR&B調で、BALLISTIK BOYZのこれまでの曲と比べても珍しいですよね。

日髙竜太(以下、日髙):自分でも聴けば聴くほどすごくハマっていった楽曲です。去年デビューさせていただいてからリリースした中で、いちばん大人な楽曲になっています。表現の仕方もすごく工夫して、何回も録り直してこだわりました。BALLISTIK BOYZの新しい一面を届けたいです。

砂田将宏(以下、砂田):めっちゃ難しかったです。でも本当にめちゃくちゃいい曲。歌詞もそうだし、メロディのラインもいい歌です。

日髙:びっくりするだろうね。

砂田:うん。これは「お、そう来たか」みたいになるよね。早く聴いてほしいですね。

加納嘉将(以下、加納):デビューアルバムでも「Crazy for your love」というバラード曲があるんですが、それとも真反対というか。さっき(日高)竜太が言っていたように、表現もまったく違います。ギャップが本当にすごいので、「Crazy for your love」と聴き比べてみてほしいですね。

深堀:僕たちは結成当時から「変幻自在」と自分たちで言っているんですが、こういう歌も歌えるという新しい一面がシングル1枚に詰まっていて、まさに「変幻自在」なんだと伝われば嬉しいです。

――『ANTI-HERO’S』を聴いて、歌い方やラップの仕方が従来のEXILE TRIBEにはあまりなかったスタイルなのではないか、とあらためて思いました。そのあたりはどのくらい意識的なんでしょうか?

加納:今回は特に自分のルーツになっているような好きな音楽を多く取り入れて、なおかつその好きな要素を表現しようと意識しました。クセが出すぎたり”自分”すぎたりしたら調整するんですけど、なるべく一度フルでやってみて、引き算をするというか。それはいつも念頭に置いています。

奥田:もちろん先輩方とは違った世界観や歌い方も常に目標にしているんですが、特に今回は、元気の良さと勢いを表していた「テンハネ -1000%-」とは逆に、ドシッと構えて堂々とパフォーマンスしたいと思っていました。勢いはそのままに、プラスひとつ大人になったというか。なのでそこを意識して構えた状態でレコーディングしたのが個人的には大きかったです。

日髙:自分たちが自分たちらしく歌もラップも表現しやすい環境があるのがいいのかなと思います。すごくありがたいことに、いただくトラックや楽曲がかっこいいですし、EXILE TRIBEでいちばん新しいグループなので常に新しいことにチャレンジさせていただいていると思います。もちろんEXILE TRIBEというものを自分たちも受け継いでいかないといけないんですが、違ったように攻めてもいいのは本当にありがたいところです。個人的には、レコーディングする際に「EXILE TRIBEっぽく」と考えてはいないですし、自分なりに歌ってそれがハマったら大丈夫だと思ってます。みんなそういう感じだと思うので、それを聴いて先輩方と違うように感じてもらえたことが今うれしいです。引き続き、そうやって自分たちらしさを追求していけたらなと思います。

――年末年始はカウントダウンライブで先輩たちと同じステージに立ちました。去年は「BATTLE OF TOKYO」もありましたが、さらに上の先輩たちとドームのステージに立てたことは大きい意味を持つのではないでしょうか。

海沼:EXILEさんをはじめ、夢を追いかけてた頃に憧れていた人たちと同じステージに立つのはすごく不思議な感じでした。自分はずっとサポートダンサーとしてついていたので、同じアーティストという立場で踊れて嬉しかったです。EXILE TRIBEの一員になったんだな、とあらためて実感できました。

砂田:カウントダウンライブでは全出演者のリハーサルを全出演者が見ていて、僕らのリハーサルも先輩方が見てくださったんです。ある意味ではお披露目というか、ちょっとでも先輩たちに成長した姿を見てもらいたいという思いもありました。普段、先輩方にパフォーマンスを見ていただく機会はなかなかないので、すごく良かったです。

――リハーサルで先輩に声をかけられたりしましたか?

砂田:「めっちゃかっこいいね」と褒めてくださる先輩は何人かいましたね。MATSUさんとか。

日髙:MATSUさんはいつも言ってくれるんですよね。

砂田:オリジナルメンバーの方に言われるのはめちゃくちゃ嬉しいです。

松井:フリを真似してくれたりね。「EXILE内で流行ってるよ」って言われました。

■2019年を振り返って刺激的だったこと

――BOTの幕張メッセ、カウントダウンライブでのドームを経験して、自分たちのツアーにはどんなものを持ち帰ろうと考えていますか?

深堀:BOTのときはライブを一からつくっていくやり方をまったく知らなかったので、そこで(佐野)玲於くんはじめ先輩方がライブをつくっていくのを見て、今回のツアーでも参考にさせていただいてます。何から始めたらいいのか、自分たちのやりたいことをどれだけ実現できるのかもわからなかったのが、より具体的に自分たちで考えられるようになったかなと思います。

日髙:正直、あの規模感でパフォーマンスをするのはいまの自分たちにとっては相当難しかったんですが、ホールツアーの前に経験できたことでパフォーマンスが変わってくると思います。ライブの規模に左右されず、ホールツアーであってもドームやアリーナでやったときの感覚でパフォーマンスできたらいいと思うので、そこは課題ですね。

――たしかに、ホールやアリーナ、ドームという規模によって見せ方は全然違いますね。

日髙:あのときは勢いでやれたんですけど、次にアリーナやドームへと進んでいくときまでにそこはなんとかしていきたいですね。BOTやカウントダウンライブのように、自分たちの単体のツアーじゃなくてもそういうところに立たせてもらう機会は今後もきっとあると思うので、そこでまた大きいステージでの構成の作り方やパフォーマンスの見せ方を学んでいけたらと思います。

――ちなみに、そんな怒涛の1年弱の中で、何か刺激を受けた出来事はありましたか?

砂田:去年「テンハネ -1000%-」のMV撮影でLAに行ったとき、自分と(深堀)未来と(奥田)力也がニューヨークですごくお世話になった方々と久しぶりに会えて、お互い成長したし時間が経ったんだなと思いました。一緒に一からニューヨークでいろんなことを学んで生活してきた人たちだったので、その頃を思い出して、少し原点に戻れたかなと。それは自分にとって刺激的でしたね。

海沼:僕は何もかもが刺激的でした。マサ(砂田)が言ったようにLAに行ったのもそうだし、BOTで先輩たちと一緒にパフォーマンスして、LDHのあり方をより深く知れたのもそうです。それと、この業界に入る以前は日本的なマナーの環境で過ごしてこなかったので、グループに入って学べたというか……。個人的にですけど、いろんな角度からいろんなことを学ばせていただきました。

――そこで言う「日本的なマナー」とはどういうニュアンスなんでしょう?

海沼:「普通は日本ではこうする」みたいなことが、僕のいた環境では違ってたというか。僕にとっての常識が、日本では常識じゃなかった。みんなと過ごしていく中で「あ、日本だとこっちが当たり前なんだ」というのをあらためて知りました。

砂田:でも日本の学校行ってたでしょ?

海沼:行ってたけど、日本語ちゃんとしゃべれてなかったから。

日髙:わかりやすく言ったら、礼儀とかじゃないですか? たしかに最初は流星とはそういう感覚の違いみたいなものがあって、僕らが「流星、それはやばいよ」ってなって流星は「え?」ってなる、みたいなときはありました。それが日本の礼儀なのかどうかはわからないですけど、たとえば帽子を取って挨拶するとか、動画撮ったらいけない環境でめっちゃ撮ってるとか(笑)。

砂田:ああ、そういうマナーね(笑)。

日髙:そういうのはなくなりました。

加納:なくなっていってはいるね。

海沼:海外だとそういうのが普通だし、悪いことだと思ってなかった。最初の頃、みんなが冷たい目で見てくるから「あれ? なんでだろう?」って思ってた。そういうのありましたね。

――海沼さんの変化をメンバーは見ていたわけですね。そういうのも含めて、この1年弱でメンバー間の関係性に変化はありましたか?

砂田:あるよね?

日髙:20歳になったメンバーが増えたので。

奥田&深堀:(肩を組んでうなずく)

日髙:普段は話せないようなことをお酒の場では話せるので、より絆が強くなった感じがします。

――うなずいていましたが、新成人組はどうですか?

日髙:楽しんでんじゃないの~?

奥田:楽しいっすねぇ~。

全員:(笑)

奥田:20歳になっていろいろ解禁というか……。

全員:(爆笑)

奥田:いや、何も変なことはしてないですけども(笑)。それこそたまに竜太くんと一緒に飲んだり未来と飲んだりして、未成年だったときにはそこまで語れなかったことまでしゃべるようになりました。メンバー以外の外部の人だと、日本のラッパーの人たちと絡むことも増えてきました。もともと自分はニューヨークでラップを始めて海外のミュージックばかり聴いてたんですけど、日本のヒップホップも少しずつ学んで、アメリカの音楽と日本の音楽の違いが見えてきたりして、20歳になってからあらためてそういうものを学べてます。いろんな出会いがあるので、気を引き締めつつ……。

全員:(笑顔で奥田を見つめる)

奥田:いや、なんかすごい笑ってくるんですけど。

――加納さん、特に笑ってますね。年長者としては微笑ましいですか?

加納:いいなあと思って。先輩との絡みが増えたり、結構話すことも増えたりして、あらためて知る一面もあります。2人に対する楽しみが増えた感じはありますね。

日髙:もうすぐ(松井)利樹とまっさん(砂田)も20歳になって全員成人するので、今年のBALLISTIK BOYZはさらに強くなると思います。注目していてほしいですね。……もうされてるかな?

砂田 まだまだ、まだまだ(笑)。
(斎藤岬)

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