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川村壱馬が語る、THE RAMPAGEの顔役としての覚悟 「今の僕にとって恋愛は必要ない」

リアルサウンド

20/6/23(火) 8:00

 THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカリスト・川村壱馬が、1stフォトエッセイ『SINCERE』を6月23日にリリースした。自身初となるロサンゼルスにて撮影が行われた本作。フォトグラファー・HIRO KIMURAが、様々なシチュエーションによって変化する川村の繊細な表情を切り取った一冊で、THE RAMPAGEとして活動する際とはまた異なる魅力を感じることができる。エッセイパートでは自身の人生を振り返りながら、これまでに語られてこなかった数々のエピソードとともに、真っ直ぐな想いを語っている。川村壱馬という個人が濃密に詰まった『SINCERE』について、撮影秘話や込めた想いを聞いた。(編集部)

参考:EXILEの結成秘話からLDH流ビジネス論まで 「Love, Dream, Happiness」を深く知るための名著4選

■人がやっていないことに挑戦

ーータイトルの『SINCERE』はどのように決まりましたか?

川村:幻冬舎さんから5つほどタイトル案をいただいて、その中から選びました。タイトルの横に「誠実な」とか「心からの」と単語の意味が書かれていて、直感的に「これしかない」と思いました。フォトエッセイの内容ともぴったりだと思います。

ーー初めて訪れたロサンゼルスで撮影したとのこと。どんなことが印象に残っていますか。

川村:2019年の秋頃にロサンゼルスに行かせていただいて、それ自体もすごく印象的だったのですが、何より感銘を受けたのは、撮影チームの皆さんが心を一つにして、作品に対して妥協なく取り組んでいたことです。初対面同士の方もいらっしゃいましたが、あっという間に意気投合して、良い本にするために全力を尽くして下さいました。僕自身も本当に楽しくて、撮影最終日の前日には「明日でもう終わりか」なんて呟いてしまったほど(笑)。本当に人に恵まれた現場でした。

ーー今回のフォトエッセイは、川村さんのファッションも大きな見どころです。

川村:ファッションでは、僕のいろんな引き出しを開けることができたら良いなと思っていたのですが、スタイリストの方はやはり僕のことをとても理解してくださっていて、想像以上に素敵な仕上がりでした。フィッティングでいくつかパターンを出していただいた時からバッチリで、僕自身も楽しみながら着ることができました。同性の方にも、ファッション誌の感覚で見ていただけたら嬉しいです。

ーープライベート感のあるショットも印象的で、特に手料理を振る舞うカットは川村さんの優しさがにじみ出たファン垂涎の仕上がりかと。

川村:改めて言われると照れ臭いですね(笑)。手料理のシーンはロサンゼルスに着いた直後に撮ったものです。飛行機の到着時間が遅れたため、慌てて準備して撮影したんですけれど、カメラマンのHIRO KIMURAさんは一流の方で、僕も一気にその世界観に入ることができました。あとから見返して「自分はこういう表情もするんだな」と感じたので、引き出してもらった部分が大きいと思います。作る料理は、ブログでファンの方から募ったアイデアをもとに選んだものなので、そこも楽しみにしてほしいです。

ーー肌を大胆に見せたセクシーカットもあり、思わず目が釘付けになりました。しなやかに鍛えられた肉体もさることながら、色気を湛えた表情も見事です。

川村:このシーンも最初の方に撮影したのですが、周りのスタッフさんが良い空気感を作ってくださったおかげで、しっかり気持ちを込めて臨むことができました。前のシーンですでにスタッフさんとの信頼関係ができていたので、照れもなかったです。

ーー中盤では、川村さんが中性的なメイクをしたカットもあります。モノクロなのもクールで、アート性の高い写真だと感じました。

川村:前半のプライベート感のある写真に対し、アートに振り切った写真も撮りたいと思って、あまり人がやっていないことに挑戦してみました。途中で髪を切ったり、手にメイクの黒い液体をつけてみたり、普通の写真集ではなかなかない、ぶっ飛んだ表現になっていると思います。

ーー夜のロサンゼルスの街中での撮影はいかがでしたか。

川村:シンプルに街を練り歩きながら撮っていきました。途中でバンクシーの絵を見つけたり、ロサンゼルスならではの空気感を感じることができたのが良かったです。日本だと、街中で撮影していると注目を集めてしまうと思うのですが、そういうこともなかったので、リラックスした表情が出ていると思います。

ーー今回の撮影で、写真ならではの自分の見せ方など、表現者として学んだことがあったら教えて下さい。

川村:街の雑然とした感じも、写真になるとアートとして美しくなったりすることに感銘を受けました。写真を通すことで、実際に見る風景とはまた違った魅力が立ち上がってくるというか。また、場所やシチュエーションによって、自分の表情も変わっていくことにも気づきました。パワースポットみたいな感じで、その場の空気からもらったものをアウトプットしているようなイメージです。

ーー川村さんは役者としても活躍しています。『SINCERE』を読むと、その世界観にすっと染まっていくのが得意なのかなと感じました。被写体になるのは、演技をする感覚に近いものがあるのでしょうか?

川村:僕の場合は、セリフがないだけで、基本的には役者をやるときと同じような感覚でした。そのシチュエーションに合った自分になりきるというか。常に理想としている自分像に向かっているタイプなので、普段から川村壱馬を演じているような感覚もあるんですけれど、その感覚をいい意味で撮影にも活かせたのかなと。理想に向かっている状態の自分もまた、偽らざる自分自身だと捉えているので、無理なく役に入り込めるのかもしれません。

■THE RAMPAGEの顔役として

ーーエッセイで、改めて自分の人生を振り返ってみていかがでしたか?

川村:こんな風に、事細かに自分の人生を振り返る機会はあまりないので、自分のことを客観視する良いきっかけになりました。「自分はこういう人間だったな」と思い出すことができましたし、改めて両親をはじめ、多くの人に支えられてきたことを感じました。ライターさんにインタビューをしていただいて、それをまとめていただくという形だったのですが、初稿を読んだときは涙が出そうでした。

ーーお母さんが芸能活動にまったく反対しないで、むしろドンと背中を押してくれたとのエピソードは感動的でした。また、お父さんがロック好きで、その影響も少なからずあると。

川村:母の存在はかなり大きかったです。もし母が応援してくれなかったら、違った人生になっていたかもしれません。父は昔のロックが好きで、特にレッド・ツェッペリンのドラマーのジョン・ボーナムに大きな影響を受けたそうです。他にはディープ・パープルやボストンなどを、幼少の頃から聴かせてもらっていました。僕自身、ジミー・ペイジに憧れてギターを買ってもらったこともあります。

ーー川村さんの根底にハードロックがあるというのは、意外ですが納得感もあります。一方で、EXILEの『願いの塔』にも大きな影響を受けたと書いていました。

川村:EXILEさんのメジャーな楽曲は、昔からなんとなく知っていましたが、友達からアルバム『願いの塔』を借りて聴いたときに、その表現の核心のようなものに触れて、尊敬や憧れの念を抱くようになりました。ATSUSHIさんやTAKAHIROさんが歌で伝えようとしているメッセージがすごく刺さって、勇気をもらいましたし、アーティストになるという夢を抱くようになりました。歌の評価には、例えば音程が合っているとか、リズム感が優れているとか、いろんな要素があると思うんですけれど、それ以上に気持ちをしっかり伝えられるかどうか、説得力があるか否かが重要だと考えています。力強いメッセージを伝えることができれば、誰かを救う可能性さえあるのが音楽の素晴らしいところで、僕もそういうことができるアーティストになりたいです。

ーーTHE RAMPAGEにおける自身の位置付けについても語っています。

川村:THE RAMPAGEの活動は、いろんなメディアで取り上げていただいていますが、すべてが記録されているわけではないので、今回の本では僕の視点から見た、これまであまり語ってこなかったTHE RAMPAGEの話をしています。ここ数年、僕はTHE RAMPAGEの顔役であるとの自覚を強く持つようになりました。LIKIYAさん、陣さんという二人のリーダーが大黒柱で、僕たちを導いてくれる立場ですが、僕もまた顔役として先頭に立っていろんなことを発信していかなければいけません。もちろん、目立つポジションなので良い反響だけがあるわけではないですが、臆することなく誠実に発信することで、世の中にポジティブなメッセージを伝えていくとともに、グループに還元することができればと思っています。今はどんどん突き進んで行きたいです。

ーーTHE RAMPAGEの活動はデビュー当初からずっと見てきましたが、昨今はさらに勢いを増している印象です。武者修行中に抱いていたグループの理想像に近づけたと思いますか。

川村:僕らが未熟だった頃に抱いていた理想には近づけているかもしれませんが、当時抱いていたビジョンと今抱いているビジョンはまた別物で、さらに進化する未来を思い描いているので、まだ先は長いと思っています。できることが増えたからこそ、むしろやりたいことが増えてしまったというか。過去の自分たちよりは確実に成長できている実感はありますが、僕らはこの先も見据えているので、さらに期待していただけると嬉しいです。

ーー最後に、恋愛観についても教えてください。「付き合うなら結婚する人」という項目で語られていた一途な価値観も川村さんらしいと思いました。

川村:「付き合うなら結婚する人」というのも、僕にとってすごく大事な価値観です。THE RAMPAGEとして活動していく以上、立場や責任を考えると今の僕にとって恋愛は必要ないと思うし、もし恋愛をするとしても結婚を前提とした真面目な交際しか考えられません。芸の肥やしになるという考え方もあると思いますが、結婚したいと思うくらい本気じゃなければ、相手の方にとっても失礼だと僕は感じてしまいます。でも、好きになったら本気で好きになるタイプだと思うので、もしそういう人が現れたら、お付き合いするのかもしれません。正直、今はよくわからないです(笑)。(松田広宣)

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