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森山開次の新作ダンス「星の王子さま」作者の生涯を重ね、ダンスで作品の核を突く

ナタリー

20/9/11(金) 17:00

KAAT DANCE SERIES 2020「星の王子さま―サン=テグジュペリからの手紙―」チラシ

KAAT DANCE SERIES 2020「星の王子さま―サン=テグジュペリからの手紙―」が11月11日から15日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホールにて上演される。

「星の王子さま―サン=テグジュペリからの手紙―」はアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの「星の王子さま」を題材に、ダンサー・振付家の森山開次が演出・振付・出演する新作。本作は、同劇場再開後の最初のダンス公演であり、「KAAT DANCE SERIES 2020」のトップバッターを飾る作品となる。

原作では砂漠に不時着した飛行士・ぼくとそこで出会った1人の少年との交流が描かれる。森山は「星の王子さま」について「“いちばんたいせつなことは、目に見えない”という代表的な言葉をはじめ、作中の美しい言葉を身体で如何に表現するか。ダンスだからこそ『星の王子さま』の核心を突くことができると信じています」と題材にした理由を語り、「サン=テグジュペリが伝えたかった核となることを、彼からの手紙として観客に届けたい」「『星の王子さま』の物語を追うだけではなく、サン=テグジュペリの生涯を重ねることで作品の中身をより深めたいと思います」と作品への思いをコメントした。なお本作では作者の「夜間飛行」など、ほかの作品も織り交ぜて、「星の王子さま」の作品世界がダンスで立ち上げられる。

出演者には小尻健太、島地保武、酒井はな、アオイヤマダらに加え、歌手の坂本美雨も名を連ねる。また美術を現代美術作家の日比野克彦、衣装を森山と作品作りを続けているひびのこづえ、音楽を阿部海太郎が担当。公演は11月21日に長野・まつもと市民芸術館、12月5・6日に京都・京都芸術劇場 春秋座、12日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールでも上演される。神奈川公演のチケットは10月3日に一般発売スタート。

森山開次コメント

演出家ノート・演出イメージ

「星の王子さま」に散りばめられた美しい言葉、心に刺さる言葉を、身体表現で綴り直したい。そして、著者サン=テグジュペリの前書きにもあるように、この舞台を子どもたちのためだけでなく、かつては子どもだった大人たちに届けたいと思う。飛行士であった彼は、空から鳥瞰した人間の姿を、私たちへのメッセージとしてこの物語に投影した。

政治、軍事、人間批判や、命、宇宙への賛歌、そして、人と人の繋がりの宝。飛行機とともに大空で命を絶ったサン=テグジュペリの人生を、より深く重ね、この「星の王子さま」を見つめ直したい。身体表現だからこそできる「星の王子さま」。「大切なことは目には見えない」この言葉に託したサン=テグジュペリの思いを、ダンスでどのように伝えることができるのか。大きな挑戦となるだろう。

KAAT DANCE SERIES 2020「星の王子さま―サン=テグジュペリからの手紙―」

2020年11月11日(水)~15日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール

2020年11月21日(土)
長野県 まつもと市民芸術館

2020年12月5日(土)・6日(日)
京都府 京都芸術劇場 春秋座

2020年12月12日(土)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

原作:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
美術:日比野克彦
衣装:ひびのこづえ
音楽:阿部海太郎
振付・演出:森山開次

キャスト

王子:アオイヤマダ
飛行士:小尻健太
歌声:坂本美雨
バラ:酒井はな
狐:島地保武
蛇:森山開次

池田美佳、碓井菜央、大宮大奨、梶田留以、引間文佳、水島晃太郎、宮河愛一郎

演奏:中村大史、佐藤公哉

※小尻健太の「尻」はかばねに丸が正式表記。

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