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横尾忠則が手がけた約40年前の新聞連載小説『幻花』の挿絵原画全371点、初の東京展示

ぴあ

1974年から75年にかけて、東京新聞に連載された瀬戸内晴美(現・瀬戸内寂聴)の歴史小説『幻花』。横尾忠則が手がけたその挿絵原画全371点を一堂に展示する企画展『横尾忠則 幻花幻想幻画譚 1974-1975』が、東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリーにて9月5日(水)より開催される。

グラフィック・デザイナーとして、また画家として常に日本のアートシーンを牽引してきた横尾忠則。そんな彼が1970年代に手がけたのが、東京新聞に連載された瀬戸内晴美(現・瀬戸内寂聴)の小説『幻花』の挿絵だ。室町幕府の衰退を一人の女性の視点から綴ったこの小説に、横尾は自由奔放な発想をもって、実験的手法を繰り出しながら、超絶技巧の挿絵を次々と生みだしていった。

約8cm×14cmの小さな画面にモノトーンという制約の中で、奇妙で謎めいていたり、シュールな異世界的だったり、仏教や東洋思想的だったりと、多彩な表現が繰り広げられる。また、作者である瀬戸内自身の肖像を登場させたり、唐突に物語に関係のないモチーフが登場したりと遊び心もたっぷりだ。この小さな画面から発せられるエネルギーはどこからやってきたのか、40歳を前にした横尾のいた社会情勢にも焦点を当てながら検証していく。

この挿絵原画全371点は、2015年に兵庫県にある横尾忠則現代美術館で開催された同名企画展で公開されて以来、初めて東京にてで展示される。横尾イラストレーション・ドローイングの真骨頂、横尾グラフィック・ワークの最高傑作が凝縮された小さな宇宙を体験してほしい。

【開催情報】

『横尾忠則 幻花幻想幻画譚 1974-1975』

9月5日(水)〜10月20日(土)ギンザ・グラフィック・ギャラリーにて開催

【関連リンク】

ギンザ・グラフィック・ギャラリー

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