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ビートたけしが見るイチローとは?「ひとり違う世界で野球をやってたスーパースター」

ぴあ

20/4/13(月) 18:00

ビートたけし 撮影:平岩享

「対談するっていう企画で、キャッチボールをさせてもらったんだ、絶頂期のイチローとね」と、貴重な経験談を振り返りながら話し始めたのは、大の野球好きでも知られるビートたけしさん。これは昨年3月に引退したイチロー氏について、感銘や感動を受けたこと・感じたことなどを語り繋いでいく、ぴあアプリの連載企画「特集 わたしとイチロー」のインタビュー冒頭のことだった。

プロ野球選手として世界に大きな影響を与え、野球に対する愛情や哲学などを発信してきたイチロー氏。そんな彼を見てきた著名人の“わたし”が登場し、それぞれの“わたし”のなかにある、“イチロー”ストーリーを紡ぐ企画の第3話と4話(4月13日配信)に、 “わたし”として、ビートたけしさんが登場する。たけしさんは、『イチロー×北野武 キャッチボール』というBSデジタル放送BS-i/BSフジ共同特別番組でイチロー氏と対談されており、その模様はのちに書籍化もされた(2003年 ぴあ刊)。

「あれだけ守備で”魅せる”選手って、おいらが見てきた世代の選手だと長嶋茂雄さんくらいしかいなかった。長嶋さんがサード守ってるときは、『サードに飛ばないかなぁ』とか思ってたからね。同じようなワクワクする感じがイチローの守備にはあったよね。それもさ、ランナーがイチローの肩を警戒して、二塁でストップすることが多くなったじゃない。イチローはその上を行っていて、わざと捕球を遅らせて、ランナーを三塁に泳がせておいて、レーザービームを放るんだからさ。もう、たまんないよね」と、イチロー氏の守備に長嶋茂雄さんと重なる部分を見たというたけしさん。ほかにも、「マリナーズに行ってからの打法は女子ゴルフの岡本綾子と同じ打ち方だと思った」、「同じスポーツでいったら、横綱に近いかもしれない。横綱って、立ち合いで変化するのは邪道。勝ちゃいいってもんじゃない。勝ち方が問われるから、精神的なものが重視される」と、さまざまなアスリートに例えて語った。

さらに、イチロー氏の打席に入る動作(ルーティン)を見ると「茶道」を連想するとも。「イチローの打撃ってのは、精神世界の表現であって、茶の湯と野球がつながったとおいらは思ってるんだ」と、メジャーリーガーとイチロー氏の野球を、「茶の湯対コーヒー」と言い表した。

インタビュー中には、アメフトやNBLなど多様なスポーツの話題になったが、往年のプロ野球選手からメジャーリーガーや高校球児に至るまで、やはり野球の話が最も盛り上がった。それでも、最近のビッグデータに頼った野球は「面白くない」という、たけしさん。そんな面白くないシーンに、「イチローのような選手」はマッチするとも言及した。「イチローって、ひとり違う世界で野球をやってたスーパースターだった」と、たけしさんが語るインタビューのロング版は、2回にわたりぴあ(アプリ)内の特集「わたしとイチロー」にて掲載となる。

文:ぴあ
撮影:平岩享
『永遠に刻みたい イチロー262のメッセージ』発売中
著者:『永遠に刻みたい イチロー262のメッセージ』編集委員会
定価:1,000円+税

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