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「この映画を通して成長できた」 『モダンライフ・イズ・ラビッシュ』J・ホワイトハウスが語る

リアルサウンド

18/11/8(木) 10:00

 映画『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~』が11月9日より公開される。ブリットポップを代表するバンド、ブラーのアルバムと同名タイトルの本作は、レディオヘッド、スピリチュアライズド、The 1975など、UKバンドの曲が劇中に数多く登場するラブストーリー。レコード店で、ブラーのアルバムを選んでいる時に出会ったリアムとナタリーの恋模様を描き出す。

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 今回リアルサウンド映画部では、夢を追い続けるも、世の中のデジタル化に追いつけず苦しむバンドミュージシャンのリアム役を演じたジョシュ・ホワイトハウスにインタビュー。劇中曲の歌詞執筆エピソードや、音楽への熱い思い、ミスター・バーバリーのモデル業についてまで話を聞いた。

ーー『モダンライフ・イズ・ラビッシュ』はラブストーリーでありながら、デジタルとアナログ、思春期から大人になることの難しさなど様々なテーマが内包されているように感じました。

ジョシュ・ホワイトハウス(以下、ホワイトハウス):そうだね。年配の人は、リアムの「アナログの時代がよかった」という意見に共感できると思うし、若い世代は、デジタル時代の前に何かがあったということを学ぶこともできるんじゃないかな。もちろん恋愛も大きなテーマだから、どの世代の人も楽しんでもらえると思うよ。

ーーあなたは劇中のバンド“ヘッドクリーナー”のオリジナル楽曲の作詞も手がけられていますが、プレッシャーはありませんでしたか?

ホワイトハウス:プレッシャーは実はそんなに感じていなかったんだ。今回の曲はベン・パーカーという人が作曲、僕が作詞を務めたんだけど、最初スタジオに着いた時は、歌のレッスンだと思っていて、自分で歌詞を書くつもりも元々なかったんだ。ただ、急に「アドリブで歌って」と言われたらどうしようと思って、念のため、スタジオの後ろで曲を聞きながら、歌詞を書いていたんだ。実際、歌うことになって、自作の歌詞で歌ってみたらスタッフからも評判で、続きも書くことになった。だから、プレッシャーもなかったし、むしろリアムになりきっていたから、わりと自然に歌詞は出てきたね。

ーー本作の主人公・リアムと同じくバンドをやっている立場として、リアムに共感する部分はありますか?

ホワイトハウス:観客の中には、リアムの態度や、過激な行動にフラストレーションを感じる人もいると思う。ただ、僕もラジオから聞こえてくる曲が同じような曲ばかりで、それに反抗するために自分でバンドを作って、音楽をやり始めたんだ。そういう点ではリアムと同じだね。リアムほど過激な人は見当たらないけど(笑)。アナログにも、音楽にも情熱がある人はたくさんいるけど、あんなに頑固な人は正直僕の周りにもいないよ(笑)。

ーー恋人・ナタリー役を務めたフレイア・メーバーとのやり取りはいかがでしたか?

ホワイトハウス:フレイアとはすぐに馬が合って、友達になれたって感じだね。彼女にはカリスマ性があって、僕と同じユーモアのセンスも持っている。その相性の良さがシーンにも現れていると思うよ。

ーーダニエル・ギル監督から主人公・リアムを演じるにあたって、アドバイスなどはありましたか?

ホワイトハウス:ダニエルは撮影スタイルや役柄についても、明確なビジョンがある監督だった。リアムとナタリーの仲の良さを表現するために一緒にワークショップもやったし、口ゲンカの即興の練習もしたよ。あと、劇中の思い出作りのシーンの前は、リアリティーを出すために実際に2人でデートするようにと言われて、2人でライブに行ってバンドを見たりもしたね。

ーー今回の撮影で苦労した部分はありますか?

ホワイトハウス:全部簡単だったよ。というのは冗談で(笑)、今回ほぼ初めての主役だったんだけど、準備期間も短い中、全責任が自分の肩にかかっているみたいで、それはすごく大変だった。ただ本当に、この映画を通して成長できたと思う。いろんな経験や責任もあったけど、それも自分がやりたかったことだったからよかったよ。

ーー得たものは大きかったと。

ホワイトハウス:練習をして、セリフも覚えて、キャラクターも作って……という作業を短期間でやることは、俳優として大きな経験だったね。

ーー俳優だけでなく、ミスター・バーバリーのモデルやミュージシャンなど多岐に活動が渡るあなたの今後の展望は?

ホワイトハウス:モデル業も、映画もドラマももちろん続けていきたいと思っている。この業界に入るのはすごく大変なことだから、入り込めたということだけでもラッキー。ただ一番やりたいのは、実は音楽なんだ。俳優業はある種、監督のビジョンや、誰かのアートに協力するという形で携わっているけれど、音楽は自分の心から出てくるアートだと思っているよ。

(取材・文・写真=島田怜於)

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