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劇場版「タガタメ」は青春群像劇?逢坂良太や河森正治がゲームからの変化語る

ナタリー

19/3/24(日) 16:14

左から今泉潤、高橋正典、逢坂良太、河森正治。

「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」の「Anime Japan2019」スペシャルステージイベントが、本日3月24日に東京・東京ビッグサイトにて開催され、キャストの逢坂良太や総監督の河森正治らが登壇した。

本作は、スマートフォン向けゲーム「誰ガ為のアルケミスト」を、「マクロス」「アクエリオン」シリーズで知られる河森が総監督を務め映画化したもの。女子高生・永坂カスミが、光と闇の均衡を失ったバベル大陸で繰り広げる冒険を描き出す。

ステージには、逢坂と河森に加え、原作者であるゲームプロデューサー・今泉潤、劇場版の監督・高橋正典も登壇。逢坂は「女に涙を流させない、それ以上大事なことなんてこの世にはないんだぜ」と、自身が演じるエドガー・L・レオンハートのセリフで挨拶した。

ゲーム版のオープニングアニメを担当した河森は、映画化の話を受けた際のことを「ゲームをする人たちって、プレイ時間がすごく長いじゃないですか。そうやって皆さんがキャラに愛着を持っている部分を、映画ではたった2時間に凝縮しないといけないのが課題だと思った」と語る。河森へ駄目元でオファーしたという今泉は「天下の河森正治ですよ!」と感動を語り、高橋は「河森さんにお願いするからには、河森さんの色を出していくのがベスト」と制作方針を明かす。さらに河森と高橋は、本作のためにトルコのカッパドキアへロケハンに行ったことも明かした。

本作の劇中では、ゲームのストーリーから2年後の世界を描いている。逢坂は、本作でのエドガーについて「ゲームでの物語が一通り終わったあとなんですが、ちょっといろいろありまして、擦れちゃうというか(笑)。ゲームとは全然違う一面を見せてくれます。ある意味ゼロから始めるような気持ちでしたし、ここまで違うエドガーを見せられるのかと思うとすごくやりがいがありました」と解説。今泉は、ゲーム版からのエドガーの変化について「変わるきっかけも明確に描かれている。エドガーらしい変わり方をしているし、そこからどんなエドガーになっていくかも魅力」と説明する。さらに劇中でもエドガーの成長過程が描かれるそうで、今泉は「僕的には、(この映画は)青春群像劇」と持論を述べた。

水瀬いのり演じる劇場版オリジナルキャラクター・カスミが生まれた経緯を、河森は「ゲームをやっていた方と、タガタメを初めて知った方の、膨大な情報量の差を超えるために、地球の普通の女子高生が異世界・バベル大陸に召喚されるというエピソードを入れた」と説明。河森は、自身が1996年に手がけたテレビアニメ「天空のエスカフローネ」を挙げ「20年前も、女子高生がロボのいる異世界に飛ぶ話を作った。それを今の自分が作ったらどうなるかという感覚があった」と明かす。またイベントでは、劇場版に登場するロボ、闇の魔人のビジュアルを紹介。河森こだわりの同ビジュアルについて、逢坂が「僕も男の子ですし、河森さんの数々の作品を観てきたので、河森さんらしさがあるなと思った」と興奮を明かす一幕もあった。

終盤に今泉は、本作が全国10館のみでの上映である理由を「劇場に行ったらすごいことがわかります。普通の映画じゃできないことをしたくて、劇場のオペレーションが大変なので数を絞らないといけなかった」と告白。また今後、ゲーム版でもさまざまな施策を用意しているそうで「河森監督が手がけた有名な作品とのコラボもあります。歌うのか、合体するのか……どっちかかな(笑)」とファンの期待を煽った。

「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」は6月14日より全国ロードショー。

(c)2019 FgG・gumi / Shoji Kawamori, Satelight

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