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『ラブ・セカンド・サイト』ユーゴ・ジェラン監督、名作ラブコメ映画からの影響を明かす

リアルサウンド

20/4/1(水) 15:00

 5月1日に公開となる『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』のユーゴ・ジェラン監督が、リチャード・カーティスをリスペクトしていることを明かした。

参考:目覚めると妻との出会いがなかったことに 『ラブ・セカンド・サイト』予告編&ポスター公開

 『あしたは最高のはじまり』のジェラン監督と『エール!』の製作陣が再タッグを組んだ本作は、若くして結婚したジェラン監督が、自身の結婚生活を見直すことで生まれた、オリジナルのラブストーリー。

 高校時代、一目惚れから結婚したラファエルとオリヴィアだが、人気SF作家として多忙な日々を送るラファエルと、小さなピアノ教室を開くオリヴィアの夫婦生活はすれ違いが続いていた。2人が大喧嘩をした翌朝、見覚えのない部屋で目覚めたラファエル。そこは、自分はしがない中学教師で、オリヴィアは人気ピアニストとして活躍する、立場が逆転した“もう一つの世界”だった。そして、その世界のオリヴィアはラファエルを知らなかった。

 本作の発端は、フランス風のテイストで、ハリウッドの名作ラブコメのような映画を作ろうとしたことだったとジェラン監督は語る。大のハリウッド映画好きで、劇中でも登場人物たちがマーベル・シネマティック・ユニバースや、『スター・ウォーズ』シリーズに言及するシーンもある本作だが、『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』や『エターナル・サンシャイン』、『her/世界でひとつの彼女』、フランク・キャプラ監督の『素晴らしき哉、人生!』などのタイトルを挙げ、「どの作品も寓話だけど、それがかえって現実を反映させている。物語をファンタジーにのせると、人間のシンプルな側面が映画的なクオリティを帯びてくるんだ」とラブストーリーの魅力を語った。

 最初は「嫌なやつ」な主人公についてジェラン監督は、ラファエル・ラミシーという名前が、『恋はデジャ・ブ』のハロルド・ライミス監督の名前にちなんでつけたと告白しつつ、「『恋はデジャ・ブ』でビル・マーレイが演じているフィルも最初は良いやつではないよ(笑)。彼はセレブぶってふるまった結果、妻を遠ざけてしまっていることに気付かないんだけど、本当はユーモアのセンスが豊かで心の広い男なんだ」と分析。様々なハリウッドの名作ラブストーリーからヒントを得て、ストーリーを練ったという。

 そんなジェラン監督が、最もリスペクトを捧げたと語るのが、『ラブ・アクチュアリー』『アバウト・タイム』などを手がけ、脚本家としては『ノッティングヒルの恋人』や『イエスタデイ』も成功させたカーティスだ。彼を意識した上で、フランス人としてのアイデンティティを加えたかったというジェラン監督は、「『ラブ・アクチュアリー』のような上質なラブコメが大好きなんだ。どれ一つないがしろにせず作品に統一感を与えること、それが本作での優先事項だった。カメラはプロットの提供に徹し、キャラクターをなるだけ慎重に伝えるようにした。現実感を欠かすことなく俳優たちに注目させる、エレガントな画面を追求したんだ」と語りつつ、「確かに舞台はパリだけど、どこで起こっていてもおかしくないと思わせる物語を意識したよ」と熱弁している。

 あわせて、ジェラン監督も写った撮影時のメイキング写真と、フランソワ・シビルとジョセフィーヌ・ジャピの姿を捉えた場面写真も公開された。(リアルサウンド編集部)

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