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ロベール・ゲディギャンが「海辺の家族たち」で描いた3兄妹と難民の子供語る

ナタリー

21/5/10(月) 14:00

ロベール・ゲディギャン

「海辺の家族たち」より、監督を務めたロベール・ゲディギャンのインタビューコメントが到着した。

フランス・マルセイユ近郊の寂れた街を舞台とした本作では、女優として活躍するアンジェル、若すぎる婚約者を持つジョゼフ、小さなレストランを継いだアルマンの3兄妹が描かれる。父が倒れたことから久しぶりに顔を合わせた兄妹だったが、それぞれが胸に秘めた過去が1つひとつ明かされていき、家族の絆は崩壊寸前に。そんな中、兄妹は港に漂着した難民の子供たちを発見する。アリアンヌ・アスカリッド、ジャン=ピエール・ダルッサン、ジェラール・メイランらがキャストに名を連ねた。

3兄妹についてゲディギャンは「彼ら全員が、過ぎ去りゆく時代、変わりゆく世界を敏感に察知する。そんな人生の時期にあるんです」と言い、「そして彼らが今まで作ってきた道が、徐々に閉ざされていく」と述懐。そんな兄妹たちが未来を切り開くきっかけとなったのが、難民の子供たちとの出会いであることを説明する。

またゲディギャンは「大げさな言い方になるが、今日、難民について語ることなしに映画を作ることはできないと私は考えています」と話し、「原因が気候変動だろうと、ほかの理由だろうと、あるいは戦争のせいだろうとかまわない。彼ら(難民の子供たち)は安全な住まいを求めてやってきたのです。そしてアンジェラ、ジョゼフ、アルマンは彼らを育てるためにそこに留まり、レストランと山腹のコミュニティと自分たちの世界観を生きながらえさせる努力をするんです」と述べた。

「海辺の家族たち」は5月14日より神奈川・kino cinema横浜みなとみらい、東京・kino cinema立川高島屋S.C.館、福岡・kino cinema天神ほか全国で順次ロードショー。

※kino cinemaのeはアクサンテギュ付きが正式表記
※kino cinema立川高島屋S.C.館の高は、はしごだかが正式表記

(c)AGAT FILMS & CIE - France 3 CINEMA - 2016

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