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玉川奈々福の 浪花節的ココロ

流されて生きる~浜六師匠も奈々福も

毎月連載

第8回

19/7/7(日)

 明治20年代の東京。「浪花節」はまだ生まれたばかりの芸能でした。大道芸から、やっと、寄席にも上がれるようになり、少しずつ稼げる商売になっていった頃。「浪花節になりたい!」という言葉に、夢があった頃です。

 最初の師匠に捨てられて、それでも浪花節になる夢を捨てられない、天涯孤独の浪太郎が、二度目に入門したのは、石川家浜六という師匠。ところがフタを開けてみたらこの師匠、寄席で高座にイの一番に上がる……つまりは、万年前座であった。とにかく浪花節に戻るためにはどっかの師匠に入門しなければならない、石にかじりつく思いで、紹介された人に入門した……人が、万年前座だった。浪太郎、天を仰いで溜息をつく...

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