Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ファンと7周年をお祝い! さくらしめじ 結成記念ライブ『しめたん』レポート「来年も再来年も一緒に」

ぴあ

さくらしめじ 結成記念ライブ『しめたん』 撮影/鈴木友莉

続きを読む

フォークデュオ「さくらしめじ」が6月14日(月)、結成記念配信ライブ「『しめたん』7周年!~今夜19:30にリモートで~」を開催した。
6月14日はさくらしめじの結成記念日。大切な日のひとときをきのこりあん(さくらしめじファンの総称)と共に過ごした。

約束の19時半になると、どこか部屋の中にいる様子のふたり。別々の部屋のようだが、それぞれ受話器を耳に充てている。
田中雅功が「もしもし、聞こえる?」と問いかけ、やがて「聞こえた」と髙田彪我も笑顔を見せる。

雅功が「ありがとう。やって7周年です!」と笑顔でお礼を言えば、彪我も「出会ったのが昨日のことみたい」と言う。雅功「今日は7周年を記念して」彪我「7周年の誕生日ということで」ふたりの声が重なる。「歌うね」。

受話器を外したまま、ふたりが歌い始めたのは『ストーリーズ(feat.ひらめ)』。受話器越しに歌を届ける設定はなんともノスタルジックだ。

ギターの音色とふたりの甘い歌声が響く。じっとカメラを見つめる雅功。その熱視線にドキドキしてしまったきのこりあんも多いのではないだろうか。

続いて、『きみでした』をアコースティックバージョンで。なんとなく、ふたりとの思い出を実際にたどっているような気分になってしまうのはどうしてだろう。どこか切なげに歌い上げられる歌詞に聞き入ってしまう。

このまま、アコースティックでどのような曲を聴かせてくれるのかと思っていると、画面が切り替わる。衣装も場所も変わり、歌い始めたのは『ゆめがさめたら』。どうやらストーリートライブらしいが、ふたりのそばには「桜占地」と書かれた手作りの段ボールの看板が。先ほどまでとはふたりの雰囲気も全く違う。じっとカメラを見つめ、カメラの向こうのファンと堂々と目を合わせていた雅功が少し自信なさげだ。そんな雅功を温かく見守るようなメガネをかけた彪我。しかし、その歌声はパワフルだ。

「寝てたでしょ。起きた?」

再び、画面が切り替わって、どこかのステージ上へ。ゲストに矢嶋由菜とイーチを迎え、AAAの『恋音と雨空』のカバーを歌い上げる。さくらしめじのときとは違う、男女ボーカル。さくらしめじの声が柔らかく響き、女性ボーカルと甘いハーモニーを奏でる。続いての『でぃいすとーしょん』では雅功の激しいギターサウンドと、彪我のパワフルな歌声を乗せ、クールなステージを見せたかと思えば、続いての『てぃーけーじー』ではまさかの歌のお兄さんが登場! 雅功お兄さんと彪我お兄さんが子どもたちと一緒に歌い、踊り、ファンを喜ばせた。

そして再びシーンは雅功と彪我の部屋へ。受話器に耳を当てた雅功が「寝てたでしょ。起きた?」と語り掛ける。どうやら、先ほどまで観ていた4曲は夢の中の出来事だったらしい。バラエティに富んだ夢だったが、さくらしめじの変幻自在さに驚かされる。

アコースティックで『かぜいろのめろでぃー』と『合言葉』を届けたふたり。時間はあっという間に過ぎていく。

ふたりは受話器を手に取り、語り掛ける。
雅功が「ありがとね。今日、電話してくれてめっちゃ嬉しかった」とお礼の言葉を口にする。「今日こうやって7周年を一緒にお祝いできたけどさ、この先もどんな形になっても、またこうやって一緒にお祝いできたらな、って思ってる」とファンとのこれからについて語った。
また、彪我も「今日は最後までありがとう。本当に(7年間)あっという間だったね。一緒に過ごしたこの時間は何にも代えられない、大切なものだと思うから。この先もずっと大切にしていきたいな、と思っているよ。ありがとう」と心を込めて伝え、最後の曲、『きのうのゆめ』をファンに贈った。

彪我「7周年の誕生日、一緒に祝ってくれてありがとう。本当に幸せな気持ちでいっぱいです」
雅功「また来年も、再来年も祝おうね。次は7月18日にまた会おうね」

次の約束を交わすと、静かに受話器を置いて、7周年の『しめたん』を終えた。でも、もう少し一緒にいたい、というきのこりあんの気持ちは膨らむばかり。チャット欄にもアンコールの声が響き渡る。そして、まだ一緒にいたいという気持ちはさくらしめじも一緒だ。アンコールに応えるようにして、ふたりの姿が再び映し出された。

みんなで一歩ずつ前に進みましょう

アンコールの声に感謝しながらも、彪我が「今回のライブはどうだったのか、と問いたい」と話し出し、ライブの種明かしを始める。「リモートで僕たちと電話をしているそこのあなた、という感じで」と彪我。今なら電話と言えばスマホだが、あえて昔ながらのダイヤル式の電話を使用されることで、「ファンひとりひとりとさくらしめじ」という特別感が強くなったのではないだろうか。

他にも、“桜占地”を始めとした4曲はやはりみんなの夢の中だということ、また、セットには彪我や雅功、それぞれの私物がさりげなく置かれていたこと、彪我の部屋は高円寺、雅功の部屋は中目黒という設定だったなど、隠れたこだわりが満載であることが明かされた。

雅功は「7周年を迎えることができたのもみなさんのおかげです」と改めて感謝の気持ちを述べ、「また来年の8周年も一緒にお祝いできたらいいな、と思っています。みんなで一歩ずつ前に進んでいきましょう」と伝えた。

そして、アンコールとして演奏されたのは『みちくさこうんしきょく』。雅功と彪我、ふたり目を合わせてギターをかき鳴らし、「画面の前のみなさんも声を合わせていきますよ!」と雅功が呼びかける。

曲中では、この日、ライブに携わったスタッフと一緒に歌ったり、お礼を伝えるシーンがあったり、非常にアットホームな雰囲気のまま『しめたん』を締めくくった。

「7周年のさくらしめじもぜひ期待いただいて、夢を見せていただきたいな、夢を見せていきたいな、と思っています。これからもどうぞよろしくお願いします!」と言い、「次は7月のZeppで会おう!」と来月の再会を誓った。

ファンと一緒にお祝いをし、観てくれている人たちを楽しませようという気持ちが詰め込まれた今回の『しめたん』。8年目を走り出した彼らに、期待しかない。

※高田彪我の「高」は「はしごだか」が正式表記


撮影/鈴木友莉、取材・文/ふくだりょうこ

アプリで読む