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植草信和 映画は本も面白い 

松竹と東宝、日本の近代演劇史を知る上で必読のお薦め本など

毎月連載

第4回

18/10/9(火)

「中川右介『松竹と東宝』/光文社新書」

 2013年刊の中川右介著『歌舞伎 家と血と藝』 (講談社現代新書)は、読了時の興奮が今でも忘れられない“巻を措く能わず”本だった。その中川の『松竹と東宝』は、松竹と東宝の創業者、白井松次郎・大谷竹次郎兄弟と小林一三が“九代目市川團十郞”の芸に導かれて興行の世界に入っていくというエピソードから始まる。『カラヤンとフルトヴェングラー』『江戸川乱歩と横溝正史』『松田恵子と中森明菜』ではライバル関係のふたりを時系列で追っていく手法が鮮やかだったが、本作のプロローグも読む者を明治・大正・昭和の演芸の世界へと誘導していく。

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