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第42回PFFのオープニング作品は石井裕也「生きちゃった」、小松孝の監督作も上映

ナタリー

20/8/3(月) 12:30

「生きちゃった」ポスタービジュアル (c)B2B, A LOVE SUPREME & COPYRIGHT @HEAVEN PICTURES All Rights Reserved

第42回ぴあフィルムフェスティバルのオープニング作品が、石井裕也による「生きちゃった」に決定した。

映画祭初日の9月12日に世界最速上映される「生きちゃった」では、30歳を迎えた幼なじみ3人の関係が描かれる。仲野太賀が妻と見知らぬ男の情事を目撃してしまう厚久、大島優子が妻の奈津美、若葉竜也が2人の幼なじみ・武田を演じた。終映後には、石井、仲野、若葉らによるトークが予定されている。

また第25回PFFスカラシップ作品として小松孝が手がけた「猫と塩、または砂糖」のお披露目上映が9月24日に決定した。「猫と塩、または砂糖」は、社会を拒絶し母のペット“猫”になった長男、慎ましい母、アル中で糖尿病の父により構成された佐藤家の物語。母が元彼と再会したことをきっかけに、その娘も巻き込んだ奇妙な5人の同居生活が始まる。田村健太郎、宮崎美子、吉田凜音、池田成志、諏訪太朗がキャストに名を連ねた。本作上映前には、小松、田村、宮崎、吉田、諏訪による舞台挨拶が行われる。なお小松は監督作「食卓」でPFFアワード2016のグランプリを獲得している。

第42回ぴあフィルムフェスティバルは東京・国立映画アーカイブで9月12日から26日にかけて開催。PFFアワード2020の各賞は、9月25日に行われる表彰式で、最終審査員らによって発表される。今年は480本の応募作品の中から、4カ月に及ぶセレクションを経て17本が入選した。チケットは、8月15日にチケットぴあで発売開始。なお石井と小松のコメントは下記の通りだ。

第42回ぴあフィルムフェスティバル

2020年9月12日(土)~26日(土) 東京都 国立映画アーカイブ ※月曜休館

石井裕也 コメント

コロナはもちろんですが、仮にコロナがなくても大変な世の中です。困ったり悩んだりしたら原点に立ち返る必要があると思うのですが、僕にとっての原点は自主映画でありPFFです。映画を愛するPFFファンの皆さんと共に、これからの映画や生き方について真面目に改めて考えるきっかけにするために、新作の世界初上映をPFFでやってもらうことにしました。この場所でなら、きっと映画についての本当の話ができると思うからです。
「生きちゃった」は、衝動と魂だけで撮ったほとんど自主映画のような映画です。僕にとっての原点回帰の映画だからこそ、PFFで上映できることに深い意義と喜びを感じています。ですがそれ以上に、若い作り手たちの情熱と観客の方々のために、無事に映画祭が開催されることを心から願っています。

小松孝 コメント

折しもこのコロナ禍の中、「経済と人命が同じ天秤にある」という「常識」の一面にハッとした方も多いのではないでしょうか。そんな理不尽で窮屈な社会にはうんざりだという価値観の主人公・一郎を中心に、幸か不幸か「常識」から逸脱した2家族5人の「幸せのベクトル探し」の模様を、悲哀とユーモアを込めて描きました。
とても素晴らしいキャスト陣に恵まれて、魅力的に立ち上がった登場人物達。そして、多肉植物や小物ガジェットや主題歌を担当してくれた「NILKLY」など、僕の好きなものを詰め込んだ一軒家を、ぜひ覗き見て頂けたら幸いです。

※記事初出時、見出しと本文に一部誤りがありました。お詫びして訂正します

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