鉄道好きはいろんな種類に分かれるとはよく聞く話ですが、同じ鉄道を扱ってもこんなに違う二人の表現の幅をお楽しみください。 駒治さんはもちろん新作落語。鉄道路線を擬人化した『鉄道戦国絵巻』からマニアの思いを託した『十時打ち』、ホロリと涙の『公園のひかり号』と縦横無尽なフィクションの強み。小出さんは鉄道周りの疑問点に体当たりレポ。大道芸人の強みを活かして行きは主催者さんから手配されたチケットで全国の現場へ、帰りはいかに長く鉄道に乗っていられるかチケットを買い換えていそいそ計画、遠回りして家路に着くお楽しみ旅行。趣味と実益兼ねさせた職業をよくぞ選んだ。思い高じて鉄道「周り」にも興味津々、ついには「橋梁」(交通路を連絡するために、河川、湖沼、運河、渓谷などの上に架設する構造物)跡の探索の旅にまで出ていましたよ。 下北沢『鉄渦』で出会った二人が横浜で、さてどんな路線で走るのか、お席は自由席なのでお早めに。