Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ゾンビ・パンデミック後、元感染者が社会復帰した世界を描く 『CURED キュアード』3月公開へ

リアルサウンド

20/2/7(金) 15:00

 近未来スリラー『CURED キュアード』が3月20日に公開されることが決定し、ポスタービジュアルと場面写真が公開された。 

参考:『リチャード・ジュエル』が誘う終わりのない問い イーストウッドの“悪意”を受け考えるべきこと

 アイルランドの新鋭デヴィッド・フレインが監督を務めた本作は、ゾンビ・ウイルスのパンデミックが収束した“その後”を描く異色の近未来スリラー。ウイルスに冒されて無差別に他者を噛み殺すモンスターに豹変したのち、画期的な治療法によって回復した“元”感染者たち。獰猛なゾンビだった頃の悪夢にうなされ、心に傷を負った彼らは、真の人間性を取り戻すことができるのか。

 人間を凶暴化させる新種の病原体、メイズ・ウイルスのパンデミックによって大混乱に陥ったアイルランド。6年後、治療法が発見されたことで秩序を取り戻し、治療効果が見られない25%の感染者は隔離施設に監禁され、治癒した75%は“回復者”として社会復帰することになった。回復者のひとりである若者セナンは、シングルマザーの義姉アビーのもとに身を寄せるが、回復者を恐れる市民の抗議デモは激しさを増すばかり。やがて理不尽な差別に不満を募らせ、過激化した回復者のグループは社会への復讐テロを計画する。

 感染系ゾンビがもたらした終末的厄災の“その後”を描いた作品には、『28日後…』の続編『28週後…』などいくつかの前例があるが、オリジナル脚本で長編デビューを飾ったフレイン監督は、人種差別、宗教対立、移民問題などによって分断された現代社会の状況を生々しく反映。さらに元感染者=回復者がゾンビだったときの忌まわしい記憶を保ち、耐えがたいPTSDに苛まれている設定を加え、限りなくシリアスにしてリアルなホラー映画を完成させた。

 ジャーナリストでシングルマザーのアビーに扮するのは、『JUNO/ジュノ』『インセプション』『X-MEN:フューチャー&パスト』のエレン・ペイジ。プロデューサーを兼任しこのプロジェクトを牽引した。そして『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』のサム・キーリー、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のエボニー・マウ役で知られるトム・ヴォーン=ローラー、TVシリーズ『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』のポーラ・マルコムソンなど、アイルランドとイギリスのキャストが集結した。

 公開されたポスタービジュアルには、回復者と市民の場面写真が分断され、「記憶だけは治らない」とコピーが添えられている。(リアルサウンド編集部)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む