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SHIBUYA-AX13年半の歴史に幕 pillows、9mm、WHITE ASHがフィナーレを飾る

リアルサウンド

14/6/2(月) 21:00

20140602-monster-01.jpg『MUSIC MONSTERS SPECIAL 2014 SAYONARA-AX』ロゴ。

 5月31日、国内外の人気アーティストが公演を行ってきた東京・渋谷のライブハウス「SHIBUYA-AX」が営業を終了した。

 約1700人を収容できる同ライブハウスは、及川光博が毎年恒例として行っている年越しライブや、海外の中堅ロックバンドの公演を開催する地として、約13年半にわたってファンやミュージシャンから愛され続けてきた。しかし、当時建築基準法規制の対象外となる「仮設物」として建てられた建築物であり、現在に至るまで1年ごとに渋谷区の許可を得て何とか営業を続けてきていたことなどから、今回閉館するに至ったという。(参考:SHIBUYA―AX終幕 「仮設」扱いで13年半運営

 そして、5月31日に、そのAXの最後を締めくくるイベントとして『MUSIC MONSTERS SPECIAL 2014 SAYONARA-AX』が行われ、the pillows、9mm Parabellum Bullet、WHITE ASHの3組がステージに立ち、それぞれライブを披露した。

 冒頭、ラジオ局のJ-WAVEで音楽情報番組『TOKYO REAL-EYES』を担当するDJ・藤田琢己が「この場所は今日で閉館になるんだけど、今日初めて来た人とかいます?」と観客に質問。約20人ほどから手が挙がったのを見た藤田は、「最初で最後だね。この場所に明日からは来たくても来れないから。今日は全力で楽しみましょう!」と客席を煽り、ライブがスタートした。

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 1番手のWHITE ASHは、自身のバンド名の由来であり、彼らが長年SEとして使用しているthe pillows「White Ash」が流れる中で登場。序盤から「Crowds」や「Paranoia」など、ライブの定番曲を披露したあと、MCでボーカル・ギターののび太が、この日の公演に出演することについて「こけら落としでライブをしたDragon Ashが武道館で来れないから、ASH繋がりで呼んだんじゃない?」と、冗談を言う余裕を見せた。その後、同会場には、憧れのバンドであるthe pillowsのライブを何度か見に来ていたことを明かし、「White Ash」のカバーを本人たちの前で初披露。その後、「Casablanca」「Stranger」と人気曲を立て続けに披露し、次の9mm Parabellum Bulletへと繋げた。

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 2番手の9mm Parabellum Bulletは、ギターの滝善充、ベースの中村和彦がステージを縦横無尽に駆け回りながら、高度なフレーズを弾き続けるというダイナミックなパフォーマンスを披露。「The Revolutionary」や「Vampiregirl」などで会場を大いに盛り上げた。その後、ボーカル・ギターの菅原卓郎が「今日は出入り禁止になるくらいのライブをやります。出禁になった後にthe pillowsが見たい。the pillowsが見たすぎるから自分達でピロウズの曲をやります」と語り、会場のファンを笑わせたあと、the pillowsの「インスタントミュージック」を演奏した。また、閉館するAXについては、「無くなってから、渋谷にはこんな良いハコがあったんだと思い知るでしょう」と語った後で「Black Market Blues」、「Discommunication」を披露。「Discommunication」では歌詞を「私はAXの探し物」と変えて歌うなど、普段の9mmとは違った一面を見ることができたライブだった。

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 最後に登場したthe pillowsは、ボーカル・ギターの山中さわおが「久しぶりだな、お前ら」と語り、「I think I can」を演奏したところからライブがスタート。その後も「Blues Drive Monster」や「The third eye」など、25年にわたるキャリアの中から、名曲の数々を披露した。また、MCでは山中が「どうしよう。AXが終わる悲しみより、共演者にちやほやされる喜びの方が大きい…」と語ったり、ドラムの佐藤シンイチロウが「このライブが終わったら記念に椅子を持って、さっさと帰っちゃってください。22時すぎると追加料金も取られるので」と観客にユーモラスに語りかけるなど、マイペースなステージングに客席が爆笑する一幕も。

 ライブ中盤、山中が「バンドも結成25周年を迎えて。この度『ロックと私についての作文』のような曲を作ってきました」と語り、新曲を披露。自身のキャリアを語るような歌詞と、原点に立ち返ったようなストレートなロックンロールナンバーが特徴的な楽曲だった。

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 アンコールでは「Swanky Street」と「Ready Steady Go!」の2曲を披露。「Swanky Street」の終盤では、山中が「壊れてもいいんだ 僕らが全部憶えてる」と感情をこめて歌いあげ、涙するファンの姿も散見された。最後の「Ready Steady Go!」では、サビの大合唱に合わせて大量の金テープが舞い、AXの最後を盛大に祝った。

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 ライブ終了後には、再び登場した藤田が、この日出演した全バンドのメンバーと、AX側のスタッフ3名をステージ上に呼びこみ、花束の贈呈式を行った。のび太が「素敵な思い出をありがとう」、菅原は「私たちのAXは永遠に不滅です」、山中が「この狭い音楽業界のなか、またどこかですれ違うと思うんで。その時は宜しくお願いします」と、各バンドのフロントマンが思い思いの言葉をスタッフに捧げた。公演の最後には、藤田が観客にコール&レスポンスを提案。藤田が「AXー!」と声掛けをし、「ありがとうー!」と観客が答える形で、SHIBUYA-AXは約13年半の歴史に幕を閉じた。

(文=中村拓海)

MUSIC MONSTER公式HP

■セットリスト
・WHITE ASH
1.Crowds
2.Number Ninety Nine
3.Paranoia
4.Velocity
5.Jails
6.White Ash(the pillowsカバー)
7.Casablanca
8.Stranger

・9mm Parabellum Bullet
1.Answer And Answer
2.The Revolutionary
3.Vampiregirl
4.インスタントミュージック(the pillowsカバー)
5.黒い森の旅人
6.Black Market Blues
7.Discommunication
8.光の雨が降る夜に
9.(teenage)Disaster

・the pillows
1.I think I can
2.Blues Drive Monster
3.カーニバル
4.The third eye
5.LAST DINOSAUR
6.新曲
7.ONE LIFE
8.Funny Bunny
9.この世の果てまで
10.ハイブリッドレインボウ
11.No substance

en1.Swanky Street
en2.Ready Steady Go!

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