全10回
柳家花緑 私の落語人生
柔和で人懐っこい表情を見せながら、繰り出す噺は、歯切れが良く、後味がいい。落語を始めた年齢は9歳と若いが、その後の展開も早かった。18歳で二ツ目、戦後最年少の22歳で真打に昇進し、瞬く間に最前線に躍り出た異例の才能がまだ40代と聞いて、驚く人は少なくないだろう。自らの人生を語る口調は、いつもながらに軽妙そのもの。だが、“人間国宝の孫”と呼ばれ、若くして将来を嘱望された男がたどった軌跡は、人並みを超えている。何を頼りに歩を進め、どんな出会いが刺激になったのか。全10回に分け、たっぷりと話し尽くす。
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