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釣木 文恵
演劇ライター
ベッド&メイキングス『こそぎ落としの明け暮れ』
19/3/15(金)~19/3/27(水)
東京芸術劇場 シアターイースト
思えば第1回公演から、見るたび新しく衝撃を受ける劇団、それがベッド&メイキングスだ。『墓場、女子高生』の女子高生たちの輝き、そのすぐ隣にある理由の(わから)ない死。『南の島に雪が降る』では梅雨時期のお台場に野外劇場を建てて戦時中の芝居小屋を再現し、『サナギネ』では円形劇場をふたつに割ってふたつの物語を同時に進行させた(双数姉妹の作品を再現したもの)。 テンポのよい、けれんみのある会話と、驚きのある演出。演劇を観る喜びに満ち溢れているこの劇団の新作を、私はいつも待ち望んでいる。岸田國士戯曲賞受賞後初となる新作『こそぎ落としの明け暮れ』には、脚本・演出の福原充則とともにこの劇団を主宰する富岡晃一...
19/3/13(水)