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水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
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新進女優や新たな才能にフォーカスした作品を中心に紹介

イソガイマサト

フリーライター

映像研には手を出すな!

原作が人気コミックで、湯浅政明監督によるTVアニメ版も話題になった同作が、連続ドラマと連動する形でまさかの実写映画化! そんな無謀とも言えるプロジェクトになぜチャレンジしちゃったの!? そうツッコミを入れた人も多いかもしれないけれど、本作は原作の世界観を実写ならではの手法で再構築するミッションをまんまとクリアーし、“映像研”を作った劇中の3人の女子高生と一緒に、彼女たちが目指す“最強の世界”へと連れて行ってくれるからスゴい! 乃木坂46の齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波がそれぞれに超個性的なキャラを現実世界とのバランスを考えながら生身の肉体で体現。齋藤がアニメ版の伊藤沙莉とは異なるアプローチで主人公の浅草みどりを完成させているから、見比べてみるのも面白い。 さらに浜辺美波が謎の気象予報部“晴子”を怪演し、音響部“百目鬼”役の桜田ひよりら若手演技派たちがハイテンションの芝居を全開&激突! クライマックスでは、映像作品を作る興奮と楽しさをアニメーションや音響など各セクションの効果をクローズアップさせながらしっかり味わわせてくれるからたまらない。 それにしても、メガホンを取った英勉監督は、今年だけでも『前田建設ファンタジー営業部』『ぐらんぶる』『妖怪人間ベラ』、そして本作と公開作品がなんと4本(『東京リベンジャーズ』は来年に公開延期)! 産み落とす作品のテイスト同様、その勢いはもう誰にも止められない!

20/9/23(水)

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