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映画史・映画芸術の視点で新作・上映特集・映画展をご紹介

岡田 秀則

1968年生まれ、国立映画アーカイブ主任研究員

王国(あるいはその家について)〈150分版〉

恵比寿映像祭ももう第11回を数えるというが、「劇場にかかる映画」という制度的思考につい凝り固まりがちな日々にあって、いつも頭をほぐしてくれる貴重な機会となっている。今回のテーマは「トランスポジション 変わる術」だそうだが、そこで上映される草野なつかの新作は、この題目に実にふさわしいと思う。 2014年に『螺旋銀河』で長篇映画デビューを飾った、草野監督の長篇2作目である。愛知芸術文化センター・愛知県美術館から毎年一名の映画監督あるいは美術家に委嘱されるオリジナル作品で、映画監督にとっては自由な実験を試み得る場となっている。『王国』はまさにそうで、脚本の言葉が身体に浸透し、生身の役者が映画内の人...

19/2/3(日)

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