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ホラー、ミステリー、トンデモ映画が大好物

春錵 かつら

映画ライタ―

判決、ふたつの希望

些細な口論が、思わぬ大きな喧嘩に発展することがある。その相手が血で血を洗う過去を持つ敵対した国の人間だったら尚更だ。 舞台はレバノン。建築物の補修を生業としているパレスチナ難民のヤーセルはあるアパートの水漏れをめぐり、そこに住むキリスト教徒のレバノン人トニーと口論になる。この口論をきっかけに些細な諍いは裁判となり、やがて国を巻き込んでの大論争へと発展していく。ひとりの男の頑なさから生まれたように見えた諍いは、いつの間にか当事者の手を離れて巨大に成長する。煽動者の手を借りてとはいえ、成長させたのは集団としての“パレスチナ人”“レバノン人”だ。 人は集団になると思考停止状態に陥ると言われている...

18/8/27(月)

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