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映画と気になることをイラストで紹介!
高松 啓二
1958年生まれ イラストレーター
カムバック・トゥ・ハリウッド!!
21/6/4(金)
新宿バルト9
映画プロデューサーのマックスは、ギャングからの借金返済日が迫っていた。そこで主役がスタントで死亡するような西部劇を製作して、その保険金をせしめることを思いつくが……。メル・ブルックスの『プロデューサーズ』に似ているが、本作の最大のギャグはキャスティングにある。ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンというレジェンド級の名優達(平均年齢78歳)!デ・ニーロはいかがわしい出で立ちで誰だかわからないくらい。トミー・リーは、自殺願望のある往年の西部劇役者をカンロクたっぷりに。フリーマンは映画マニアのギャングを。この3人が嬉々として演じているのが微笑ましくも楽しい。それでも劇中の監督が、女性だったりと意外にも昨今のLGBTQ問題にも配慮しており、バランスのとれた仕上がりになっている。ラストの「尼さんは殺し屋」も見逃すな!
21/5/28(金)