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アートのみかた

村田 真

美術ジャーナリスト

横浜開港160年 横浜浮世絵

幕末から明治初期にかけて、20年余りのあいだに横浜で描かれた浮世絵を公開。まず数の多さに驚く。会期中展示作品の入れ替えがあり、ぼくが見たのは前期だけだが、それでも180点以上あった。後期も合わせれば330点というから、よく集めたもんだ。というより、よく残っていたもんだ。幕末から明治にかけての横浜は黒船来航にはじまり、開港、外国人の異容や異文化、鉄道まで目の前で次々と新しいモチーフが展開したので、浮世絵の需要にこと欠かなかったのだろう。なかには横浜ではなく、亜墨利加、英吉利、仏蘭西など西洋の都市風景を描いた絵もあるが、おそらく銅版画かなにかを参照したに違いない。稚拙ながらも遠近法を試みているところがいじらしい。

19/6/1(土)

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