『アントマン』を観たときは、何だかとってもほっとした。ヒーローはひとりだけで、世界を救うなんて使命もない。アリサイズのスーパーヒーローにふさわしいこじんまりしたスケール。ひと息つけるMCU（マーベル・コミック・ユニバース）映画だったのだ。 では、その続編となる『アントマン＆ワスプ』はどうかと言えば、ヒーローがふたりになり、アクションもアップしたにもかかわらず、世界観や価値観は相変わらずアリサイズ。世界や宇宙を救うつもりもなく、サンフランシスコの坂道で姑息な敵と追いかけっこをしている。監督のペイトン･リードが偉かったのは、続編で変えるべき要素と変えてはいけない要素、それをしっかり心得ていたこと...

18/8/27(月)