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日本の舞台のほか韓国演劇、フィギュアスケートにも関心あり

上野 紀子

演劇ライター

舞台『神の子どもたちはみな踊る after the quake』

日本のみならず世界を回った舞台『海辺のカフカ』に続く、村上春樹さんの小説の舞台化第二弾です。これも当初は蜷川幸雄演出で立ち上がる予定でしたが、残念ながらご逝去によって企画が中断。今回、2014年の蜷川演出舞台『私を離さないで』で脚本を担当した倉持裕さんが、その遺志を継いで演出を担い、上演が実現することに。原作は、阪神淡路大震災をモチーフに、地震のニュースに触れた人々の思いが綴られた作品を集めた同タイトルの短編集です。その中から『かえるくん、東京を救う』『蜂蜜パイ』の二編を取り上げて、『海辺のカフカ』と同じくフランク・ギャラティが脚本にまとめました。古川雄輝さん、松井玲奈さん、川口覚さんなどの若手実力派キャストが揃う中で、筆者が注目するのは座組の強力な支柱となるであろう、木場勝己さんの存在。『海辺のカフカ』の“ナカタさん”から、今度は“かえるくん”へ転身! 「東京に大地震を起こそうとしているみみずくん」と闘うために現れた、謎多き大蛙。村上さんも絶賛した表現力が、またもや大勢の記憶に残る名キャラクターを生みそうな予感がします。

19/7/30(火)

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