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落語を中心に、講談、浪曲など演芸を長く担当。著書、編著も多数。
長井 好弘
演芸ジャーナリスト、読売新聞編集委員
三遊亭白鳥 任侠流山動物園
20/2/15(土)
スターツおおたかの森ホール
聞き慣れた落語でも、その噺にゆかりの土地で聴けば気分が変わる。春風亭一之輔は、師匠・扇橋譲りの『加賀の千代』を、千代女の故郷である石川県松任市(現・白山市)の寺で演じたが、思ったほどにはウケず、「今度はもっと面白い噺を」と言われたという。反対に、あの三遊亭円丈は自作『悲しみは埼玉に向けて』を噺の舞台となった北千住で演じて大喝采を受けた。「地元でやるのは怖いのでこれが初めて。こんなにウケるならもっと早くやれば良かった」。そして新作の鬼才・三遊亭白鳥が、今や講談や浪曲にまでなって人気爆発の自作『任侠流山動物園』を、流山・おおたかの森で演じる。実際の流山に動物園はないが、大いに“観客心”をそそられる。
20/1/30(木)