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水先案内人のおすすめ

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落語を中心に、講談、浪曲など演芸を長く担当。著書、編著も多数。

長井 好弘

演芸ジャーナリスト、読売新聞編集委員

玉川祐子の会〜九十七歳浪曲人生を語る

大衆演芸には「定年」がないので、かなりな高齢者が元気な高座を勤めている。とりわけ浪曲界には長命な人が多い。近年でも、「100歳を祝う会」の直前に楽屋で倒れた木村若友(1911~2011年)、98歳で没した上方の重鎮・天龍三郎(1915~2014年)など注目を集めた。曲師も長生きで、大正生まれの玉川祐子は、97歳を過ぎた今もバリバリの現役だ。1歳下のご主人、浪曲師の玉川桃太郎が91歳で亡くなった後も木馬亭に出演し、三味線はもちろん、ざっくばらんなトークの面白さでも定評がある。よく食べ、よくしゃべり、後進若手を叱咤激励する。「灰になるまで頑張りたい!」。祐子の三味線を聞いて、あの底知れぬパワーにあやかりたい。

19/10/4(金)

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