Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

音楽、映画、アート、ステージなど幅広いジャンルをプロデュースする

立川 直樹

1949年生まれ プロデューサー、ディレクター

GENKYO 横尾忠則  原郷から幻境へ、そして現況は?

10月17日まで東京都現代美術館で開催されている『GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?』展の評判が滅法いい。600点以上の作品が会場を埋めつくしている写真からもその凄さは伝わってくるが、絵画を中心に初期グラフィック作品を加えた内容は全世界がコロナ禍に見舞われるという状況の中、外出も制限しながらアトリエにこもって制作に没頭して仕上げた20点を超す新作の大作がどんなものなのかは絶対に自分の目で見てみたい。誕生から20歳過ぎまでを読み解く「原郷」、60代までの絵画を読み解く「幻境」、2000年以降の活動を紹介する「現況」。現代美術館では昨年11月から今年の2月にかけて開催された『石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか』展でもそのスケールの大きな展示と作家の創造力に圧倒されたが、感動再びは必至だろう。なお、同じ10月17日まで東京ミッドタウンにある「21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3」ではカルティエ現代美術財団が『横尾忠則:The Artists』を開催している。同じサイズのキャンパスに描き分けられたアニエス・ヴァルダやジャン=ポール・ゴルチエなどの肖像画シリーズ全1395作品。84歳になっても衰えることのない旺盛なパワーにはもう驚きしかない。

21/9/11(土)

アプリで読む