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水先案内人のおすすめ

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時代劇を中心に、過去の日本映画やテレビドラマについての、主に製作状況に関する研究を行う。スタッフや俳優への取材・聞き書きによる証言収集と検証をライフワークとする。個人的な趣味としては洋画が好き

春日 太一

映画史・時代劇研究家

その手に触れるまで

繊細な作品だ。 ベルギーのムスリム系コミュニティに暮らす少年・アメッドは、イスラム原理主義に傾倒するあまり排外的な思考に囚われ、世俗的な大人たちを受け入れられなくなってしまう。そして、ついには異教徒と付き合う教師への凶行に及び、少年院に送られる。 監督のダルデンヌ兄弟は、少年の姿を淡々と追いかける。BGMもない。それは少年に寄り添う優しい視線。観ている側も少年を見守っているような気持ちになってくる。 邦題が示すように、少年は“手に触れる”ことができるのか……が重要なモチーフとなっている。それは排外主義の超克の象徴だが、その過程は恋愛と成長を通して描かれる。普遍的な青春映画でもある。

20/6/8(月)

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