毎年春の聖金曜日（キリストの受難を記念する日）に演奏されるバッハ・コレギウム・ジャパン（BCJ）による「マタイ受難曲」。コロナ禍の影響で海外アーティストは今回も来日できないが、充実の日本人演奏陣はいつもと変わらない。 加えて今回は、一昨年のBCJのマタイ再録音の為に建造された通奏低音用中型オルガンが2年ぶりに参加する。この楽器あればこそ「すべてを包み込む、しっかりとした和声を奏でること」が可能となり、「すべての音が溶けあってひとつに聴こえ、完全なる調和が表現できる」と、音楽監督の鈴木雅明がオルガン製作家マルク・ガルニエに制作依頼した素晴らしい楽器だ。 まさにバッハが思い描いた響きが体験できる機会。

21/3/27(土)