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演劇鑑賞年間300本、記者歴40年のベテラン

大島 幸久

演劇ジャーナリスト

地人会新社『リハーサルのあとで』

エルンスト・イングマール・ベルイマン。スウェーデンが生んだ世界的な映画監督としてならチョー有名だ。『叫びとささやき』、『野いちご』、『ペルソナ』。2007年、89歳で他界したこの巨匠は名作を多く残した。昨年には生誕100年の映画祭が開催された。だが、それほど知られていないのが脚本家であり舞台演出家としての顔。スウェーデン王立劇場で活躍したのである。『リハーサルのあとで』はテレビに向けて1984年に書いた戯曲という。 物語はストリンドベリ作『夢の劇』の上演を2か月後に控えた舞台上、3人で繰り広げられる会話劇。一路真輝、榎木孝明、森川由樹の出演だ。ベルイマンを敬愛する演出の栗山民也は満を持しての挑戦である。生と死、愛と憎悪、神の沈黙などを追った大芸術家の意欲作は楽しみだ。

19/8/24(土)

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